2015年4月30日木曜日

気持ちと表情の相互関係

 ふと思い出したのですが,かつて私は鏡の前で表情を作る練習をしたことがあります.
(どんなきっかけかい,とツッコまないでください)
 なんて言うと,気持ち悪がられるかもしれませんね.(^^;)
 たしかに今自分で考えてもちょっと怖いかも…
 なんでそんなことをしたかというと,当時,あまりにも感情が顔に出るという友人からの指摘を受けたのと,人を笑わせるクラウンにあこがれるという時期が重なったため,意図的に表情を作ってみるということを鏡の前で試みたのでした.

…で,結果として子供をあやすのに最強のツール,「意のままに表情筋を操る」という表現方法を手に入れたのでした…. 
 
 おかげさまで,会社の同期に「そんな漫画みたいな表情するやつ始めて見た」とお褒めの言葉?を頂いたこともありますし,「乳幼児とは」顔芸でだいたい友達になれます♪

 副作用として,気を付けていないと以前にも増して気持ちが表情に出る様になってしまいました.
 しかし,逆に笑みを浮かべていようと思うと,徐々に気持ちまでにっこり・おおらかになってくるのが不思議なところ.
 最近はキビシイことが多いのであえて笑み(ニタニタではありません)を浮かべ,自分を鼓舞して生活しております.

 ここまでする必要はないですけれど,厳しい時には鏡でご自分の顔を見てみるのはいかがでしょうか.
 

 
 
 
 
 
 

休日の本読み

 何時も長期休暇前に「この休暇で本を**冊読もう」等と思うのですが,大抵果たせず,ダラダラと過ごしてしまっています.
 直前に思うところがあったのと,これではいけない,と感じた為,事前に本を入手して読みはじめました.
現在,二冊目を読破し,三冊目に入りました.
 
 仕事は楽しいかね?:デイル・ドーデン
 リーダーになる人に知っておいてほしいこと:松下幸之助(述)

 まあ、聡い皆さんであればどのような方針で本をチョイスしているかはバレバレですけど….

 今のところの気付きとして,まだまだ至らないけれども,思ったより大きく外して居ない事が分かりました.

 積ん読状態の本は後三冊ありますが,果たしてどこまで行けるか,自分との勝負です.

 

マグリット展に行ってきました

 超現実主義(シュルレアリスム)が好きなわたしですが,中でも最も好きなマグリット展が国立新美術館で開かれているので,六本木アートナイトで開館時間が延長しているのを狙っていってきました.

欲しい…

 マグリット展


 前回もここでマグリット展があったのですが,小規模すぎて欲求不満がたまることになりましたが,今回は大規模な回顧展ということで,ゆっくりのんびり見ることを狙って開館時間の長くなるアートナイトを狙っていったのですが,結果からいうと絵の前に行列ができて思うように鑑賞出来ないというほどではないですが,混んでいたということになります.
 マグリットは日本では人気のようですね.
 とにかく,たくさん見たことのあるもの無いものひっくるめてたくさんの絵を見たいという欲求を満たすべく乗り込んだのでした.
 
 会場はマグリットの絵の変遷を時代ごとに5つに分けて展示してあります.
 Ⅰ初期作品
いつものように,最初は皆さん熱心に解説を読まれるため,少々渋滞….
 ここでは見たこの無かった「心臓の代わりに薔薇を持つ女」がよかったです.昔父親の持っていたムード音楽のレコードジャケットがこんな感じのタッチの絵だったような….
Ⅱシュルレアリスム
 おなじみの作品がたくさんあります.
 うれしかったのは,「恋人たち」のバージョン違いが並べてかけられていたこと.
 しかし,どちらも顔に布がかけられているので不安感や想像力を掻き立てられること請け合い.
 そのほか巨人の時代,新聞を読む男の実物が見られるのがGood.
 見たことの無いものとしては,
 「呪い」
 青空に雲が漂う美しい絵.しかし,題は「のろい」.イメージの裏切りを画面に単語が無いバージョンで行っているもの
 「恋人たちの散歩道」
 夜の町の空に青空が書かれている大小2枚の額縁つきの絵が描かれている.
 辺りは夜でも散歩している恋人たちには空は青空に見えるのだろうな,とほほえましさを感じる絵


 図録にはある,軽業師の休息は,展示がありませんでした.
こちらのように結構図録にはあっても展示が都合で行われなかったものが結構ありますので,図録だけ手に入れた方はご参考までに.


 Ⅲ最初の達成
 風景画が風景の前においてあるシリーズがあり,中でも「人間の条件」の実物を見ることができてうれしい限り.
 ここにはあからさまにエロティックな絵があるコーナーがありますが,中でも,女性の体の一部分の絵を並べて前身を思い起こさせる「永遠の明証」の実物があり,つくづくすごいことを考える人だと思いました.
 このセクションにはそれこそ有名な
「透視」「陵辱」「アルンハイムの地所」などがあります.
 驚いたのは,マグリットが依頼肖像画を描いていたということ.
肖像画ですがチャンと超現実してます.
「哲学者のランプ」は水彩画だったとは知りませんでした.
実物を見て,マグリットの絵の巧みさに改めて気がつきました.
「自由の入り口で」はこんな大判であるとは知りませんでした.


…さて,だらだらいくらでも書けてしまうので,このあたりにしますが,実物を見る機会はめったにないので,絵のタッチや額装も確認するのもオツです.
マグリットの絵の額はみんな簡素(シンプル)なものばかりですのでご確認あれ.

 マグリットを知っている人も,知らない人も楽しめるマグリット展,確かなことは,すべてをゆっくり見るにはかなりの時間がかかるということです.
会期末になって混んでしまうとさらにひどいことになりかねません.
また,展覧会によくある,いすが少なく,座って休む,ボーっと作品を鑑賞する,ということができません.
マグリットが撮影したというとてもシュールな映像も展示されているので,いずれにしても朝早く行って一日かけてみてくるのがいいかもしれません.
(再入場はできませんが)
 また,絵画保護のためということで,室温が低く設定されていますので,お気をつけください.
 
 私は買いませんでしたが,魚の部分が上下逆な人魚,赤いモデルのフィギュアが売っていました.(人気らしいです)
 私は,図録と,50X70の恋人たちのポスターを購入して意気揚々と会場を後にしました.
 できればもう一回ゆっくりと見たいですね. 


 ところで,大きな書店では図録を扱っていることを知り,衝撃を受けました.
重い図録を持って帰ってこなくてもよかったのです….
 これはショック,皆さんお気をつけて.
ブリマーさんの自信作ペールエール

2015年4月29日水曜日

参加することは楽しいこと

25日の土曜日,六本木アートナイトに絡めて展覧会をハシゴしましたが,そのうちのひとつがミッドタウンにあるデザインサイト21_21で開催されている単位展でした.
単位展案内


 単位展


 この展覧会,視点がとてもユニーク.
 さまざまな単位を目に見えるようにしたり,感じたりすることで新たな気づきが生まれるとのこと.
 たしかに,面白いのです.
 酒樽2つから小さいサイズに向かって分けていくとどれだけ数が増えるのか実際にそれぞれの実物をその数だけ並べたり,(最後はぐい飲みが約1600個)
かていのほうが重い

らぶ,よりあい
ひらがなフォントの「,」を1gとして,濁点なども含めて50音のフォントを重さに変換して言葉の重さを比べられるようになっていたり,


 1cmから100cmまでの長さをもつ代表的なものを順に並べて展示したり,
 来場者を撮影してピクセル数でカウント,スクリーンに近くなるとピクセルが荒くなり数が減るさまをリアルタイムで表示させたり.
 新たな単位を作ってみたり.
 ボールペンを,そのかける距離で表現した展示をみて,年間多数の赤いボールペンを消費しているという,友人のM重くんを思い出しました.
 彼は一体一年に何m分字を書いているのであろう??

このボールペンは400m
とにかく,へぇ,ほぉ,と感心することばかりで,まさにこれこそエンターテイメント(知的に楽しい)!

 さて,その気はなかったのですが,イベントの参加時間にちょうど見終わったのと予想以上に楽しかったため,軽い気持ちで参加することに.
六本木アートナイト特別企画「みんなで測る、単位展計測ツアー」

 
 要は,物が見つからず,展示できていない長さのものをみんなで六本木の街へ繰り出して探してみよう!というプログラムです.
 制限時間は1時間,ということで繰り出しました六本木の街.

 探し始めてわかったことは,通常はかなりキリのいい数字でものが作られていること.

石柱(90cm)
81cmとか,67cmなんてものはなかなか見つかりません.
 私が見つけたのが,六本木の街そこかしこに点在している石柱(90cm),東京メトロ乃木坂駅2番出口の駅表示(たて部分90cm),ミッドタウン裏のマンション境界に立っているポール地上高(81cm),ミッドタウン周囲の道路街頭の配線メンテナンス口カバー(67cm)
 しかし,どれも展示できそうもないものばかり.
 マンホールを測っても,微妙にサイズ違いだったりするのですが,かなりバラエティーがあることが判明しました,(しかし,車道の真ん中にあるものは測れない….

 見つけたらメールで送信することになっていたのですが,送ったのは石柱と配線メンテナンス口カバーのみ.
 と,ミッドタウンから出発して乃木坂方面からぐるっと回ってきたところで時間切れで会場に戻りました.
 
開口部カバー(67cm)
会場ではそれぞれ皆さんが集めて送信した画像を見ながら展覧会に出展したアーティストの投票でそれぞれひとつが選ばれることに.
 バット:85cm
 風呂場マット:90cm
 そのほか,ミッドタウンにあった,水槽,公衆電話台,ポール,エアコン室外機,道路標識の対角長さなど,いろいろ.
 いろいろなものがあり,みんなよく見つけたものだと感心することしきり.
 
 で,なんと90cm部門に私が送った石柱が選ばれ,記念品を受け取ってきました.
 ショップでグッズを購入したいと思っていたので,思わぬプレゼントに感謝です.
しかし,石柱は持って来れない
ので,会場に展示できませんが.

 このイベントに参加したことにより,単位展の企画意図を十分感じ,楽しむことができました.
 これからもいろいろと飛び込みで参加して楽しんでみたいと思います.


頂き物

2015年4月25日土曜日

べき、という言葉

 私は「べき」という言葉には少々過剰反応する事があります。
 特に他人から「~すべき」と言われると特にカチンと来ます。
 私はこの、「すべき」という言葉は自分に向けて使う物と考えています。
 会社でよく上司が発言している言葉に下記のような物があります。
 上司:プロジェクト効率化の為には~を行うべき
 
 私はひねくれ者の為か、この言葉を聞くと、「やんなくてもいいんですね」と切り返したくなります。
 こうとも取れます。
上司:プロジェクト効率化の為には~をやらなけりゃいけないの、分かってるよな?
 私からすると間接的過ぎます。
 まるで
 天の絶対的な法則があるんだから、やるのは当たり前、そうだろ?
 と言っている様に聞こえます。
 プロジェクトに責任を持つ立場であれば、私だったらこう言います。
 プロジェクト効率化の為に~をやってください
 私がお願い(要請)している、という直接的な言い方です。
 一方自分に使う場合には、自分が目指す目標に向かうためにそれは絶対的にしなければならない事でしょうから、「私は、~をすべき」となります。
 すべきということばを連発する上司の元で行われているプロジェクトメンバーに元気が無いのを見て、疑問に思っていたのですが、自分がそのプロジェクトに関わる事になって非常にイライラすることが増えました。
 で、自分との違いに気がついたというわけです。
 最初はどちらがいいとか考えていませんでしたが、より気を使って喋る様になりました。
 
 

2015年4月19日日曜日

論理的に反論する技能

 本日、鎌倉まつり最終日に行われた流鏑馬神事を見に行ってきたのですが、非常に残念なことがありました。
 あたまに血が上って(前日献血したのに…という突っ込みは遠慮させていただきます)論理的に反論できなかったのが非常にくやしいです。


 私は人を掻き分けて観覧したくないということ、東日本大震災復興事業へのチャリティになるということで有料席で観覧しておりました。
 が、一般席の枠からはみ出している外国の方が監視の目を盗み、鶴岡八幡宮で立ち入り禁止となっているエリアを歩いて有料席までやってきて電話で友人を呼び始めました。
 案の定、後から数人が立ち入り禁止区域に立ち入ってぞろぞろやってくることになり、見かねて注意をしました。
 相手が「お前に関係ないだろ」と言い始めたとき、頭にきて論理的に反論できず、警備の警察官の方、鎌倉ガーディアンズの方、鎌倉観光協会の方に任さざるを得なかったのが非常に残念です。


 彼の立ち入っている場所は、何百年も神聖な場所として保全されている場所で気楽に立ち入ってよい場所ではないこと
 つまり、この場所を大切に思っている、日本人である私に関係がある、と言い切れなかったのが私の失態です。


 寺社仏閣で立ち入り禁止となっていれば立ち入らない日本人とは違い、知らずにルールを破ってしまう人がいることに、何とかできないのか、とも考えました。
 でも結局日本の文化を守るためには主張すべきことはきちんと主張できないと、相手にそのつもりが無くても貴重な文化が破壊されることになりかねないと言うことでしょうか。


 英語が適当にしゃべれたとしても論理的に反論できなければ何の意味もありません。 
 これからさらに外国人観光客が増えると予想できるので、今回のことを教訓にきちんと指摘できるようにしないと、と反省しきりなのです。
 
  
 

石田尚志展に行ってきました

 横浜美術館で行われている石田尚志展に行ってきました。


 絵画を描きながら順次撮影するという映像作品が主でした。
 場合によってはアートアニメに分類される場合もあるようです。
 
 さて、前回、アートアニメを見に行った時には、作品の総時間を見て怖れをなし&計画的に美術館に訪問したのですが、今回は甘く見ていました。
 午後2時からではちょっと時間が足りませんでした。
 これから訪問を予定されている方は時間に余裕を持って行かれるとよいと思います。
 加えて、長時間物の作品が上映されている部屋に椅子が少ないので、いい靴を履いていかれる事もお薦めします。
 GWに向けて改善された方がいいと思いますが。
 さて、作品ですが、初期の「絵巻」の作品たちは、有機的な線が次々に変化していき、草の生命力を思わせるような作品でした。
 コマ撮りしているはずなのですが滑らかな動きでいったいどうやっているのか、不思議な感触にとらわれます。

 その次のフーガの技法は大作です。
 流れるように動いていく四角形と有機的な線。
コーナーテーマの「音楽」に合わせて主題として繰り返し扱われます。
 しかし、見ていていったいどうやって作っているのかまったくわからず。

 鑑賞室を出たところに展示してある膨大な絵を見て理解。
 一部光を当てているだけで絵ではないかと思ったところもすべて計算しつくされて描かれた絵であり、それが19分もの大作のため大量に描かれたことを理解して絶句しました。

 その後、作者本人が映りこむ作品へと移行していくのですが、時間が無くてじっくり見れず、再チャレンジです。
 じっくり見た中では
渦巻く光、白い部屋、reflectionが個人的に好きです。

一般受けしないのか、土曜とはいえ比較的空いていましたので、今のうちでしたら比較的ゆっくりと鑑賞できそうでおススメです。
 私は再チャレンジします!

 コレクション展もお勧めです。
 所蔵しているダリの作品がいつもと違う展示室に置かれているだけでもかなり新鮮。
 森村泰昌さんのフリーダカーロもおすすめです。
 こちらも次回じっくり見る予定です。



2015年4月5日日曜日

宅配便クライシス

私も便利に使っている宅配便ですが、再配達率の上昇により、労働環境の悪化、経費増加、CO2排出量の増加等の問題が発生している様です.


  共働き世代や一人所帯の増加等により昼間不在の家が増えているのは事実でしょう。
私はコンビニ受け取りが一番便利なので活用させて戴いているのですが、利用者側の利便性に加えて宅配事業社にとっても意味のあることだったのですね。

  コンビニは荷物扱うごとに手数料を宅配事業社から受け取っていると思いますので、この費用と、再配達の費用バランスが良ければ、利用者、宅配事業社、コンビニ、三者がそれぞれ利益を得る事になる素晴らしいしくみになるのですが、現状どうなのでしょうか。
  賃貸住宅においても宅配ボックスの有無は差別化のアイテムになるようです。
 宅配ボックス不要となれば家主には有利ですが、宅配ボックス事業社は上がったり。

 社会の問題をうまく解決する方法を何とかできればいいのですが。
 実店舗を持つネット通販事業社が店舗受け取り可能を増やすといいのですが、その場合、ネット価格と実店舗の価格差が発生すると店舗が立ち行かなくなります。
これはかつてヤマダ電機が行って失敗したネット価格対抗を考えれば一目瞭然。

 ところで、今現在私が知っている実店舗受け取りができる店は下記の通り。

ヨドバシ:店舗での受取可能(実店舗競合)
無印良品:商品により可能(実店舗競合なし)
セブンネット:可能(実店舗競合なし)
ヤマダ電機:商品により可能(実店舗競合なしとできるものに限っている?)

無印のものは無印でしか販売していないのでこれは来店発注システムの代替。
セブンネットは店舗へ寄ってもらってついで買い狙い。

アメリカを見ると、ウォルマートがやっているようですが、これもついで買い狙いでしょうか。
この先どうなるかわかりませんが、コンビニ受け取りが増加すると私は見ています。