2015年9月23日水曜日

THE ART OF GUNDAM 展にて

 出かけるのを延ばし延ばしにしてきたこの展覧会,やっと行ってきました.
 珍しく,音声ガイドを借りる(当然,「赤」バージョン)など,入れ込みながらの鑑賞でした.

 原則,絵コンテや,原画などの展示なので,じっくり鑑賞するかよほど好きな人でないと楽しめないかと思われました.
お約束写真スポットにて
現に,お父さんの影響で好きになったと思われる小学校低学年ぐらいの男の子は,原画シーケンスをアニメの画面と一緒に見せているところはじっと見ていましたが,背の高いオヤジ達に阻まれたせいもあるのか,あまり楽しめているようには見えませんでした.
 入り口のオープニングアニメ待ちではとっても興奮して期待一杯だったのにね.

 その一方,私を含む昔少年少女だった人たちは楽しんでおられました.

 明らかに連れてこられた,その道の方でない彼女・奥方に説明する男性がいい仕事してました.(笑)
 でも,なんだかんだいいながらも,付いてきてくれるのですから理解があるのですね,すばらしい.
…ファーストが好きだと言う,木村カエラさんも来られたのでしょうか.
 その場合は,お子さん連れ?それともダンナに説明?
 などと妄想してしまいました.

 会場でのほほえましい会話
彼氏「テキサスで,ゲルググのテストしてて」
彼女「そんなに急に知らない単語たくさん言われてもわからない~」

 ズムシティの原画を見て
女「悪魔の館みたい,いかにも悪者用ね!」

 それにしても,改めてかかわった皆さんがどれほど熱を入れていたのかがよくわかります.
原画等だけであれば,従兄が持っていたガンダム記録全集を何度も見ていたので新味はなかった部分もありましたが,手書きのコメントや,映画用に書き直された原画,大量の背景原画を見て恐れ入りました.

ライトアップされた東京タワー(クロスフィルター付)
いろいろありましたが,私はララア,アムロ,シャア,セイラが絡むシーンをみていてジーンとしてしまいました.

 ところで,入ってすぐ,富野監督の机の向かって左に置かれた映画Part3の台本(?)表紙に貼られていたシャア猫シール(なぜ?)を私は見逃しませんでしたよ.
 ああ,我ながらオタクだったなぁ…(一応過去形).

 会期末ということもあるのか,夕方からの入場でしたが人で一杯で,とても驚きました.
 あと1時間,と言う会場アナウンスで我に返り,帰途に着いたのでした.

 ちなみに,家に帰ってから「ガンダム大地に立つ」「大気圏突入」を鑑賞しました.
なんとかこの2本でとどめることができました….


2015年9月13日日曜日

仏教美術について学んでみる

 9/12に会員となっている,横浜美術館協力会主催の講演会,
で,購入したのがこの本
日本仏教美術の源流-法隆寺金堂と敦煌石窟の壁画-
を聴講してきました.
 仏教美術については知らないことが多く,そもそも仏様はお釈迦様だけしか知らない私にはとても勉強になりました.
 倫理学では,「教祖」であるガウタマシッタールタのことしか勉強しませんので….

 それにしても,いくら唐の時代で同じとはいえ,法隆寺金堂と中国の敦煌で同じ様式の絵が描かれているとは,もちろん時間差は10年単位であったのだろうけど,日本と中国は文化でつながっていたことを考えると,感慨深いものでした.
 仏様が印を結んでいたり,座り方の差で見分けられる事をはじめて知り,仏像マニアとまではいかなくても,少し興味が出てきました.

 それにしても,かつて,古文・漢文が好きだったことを思い出し,いまだにこの「理系文系ミックス体制」は変わらないのだなぁ,とふと考えたのでした.
 無駄に「脳」力消費しているのかもですね!
 

2015年9月5日土曜日

ミライを考える

 SFといったトンでもなく,または現在とのつながりが希薄なミライではなく,地に足の着いた自分の未来を考えてみました.
 具体的には,以前NHK日曜朝の番組,「サキどり」で紹介されたいた「未来家計簿」を作って見たのです.

 グーグル先生検索「未来家計簿」

 未来,とはいえ40をとうに過ぎた私にとってはリアルですねぇ.
結果,身もふたもないのですが,あまり贅沢しなければ平均寿命までは金欠にならずに生きていけそうと言うことが判明しました.

 知らないより,知っていたほうが対応できる,という,「知」の力を信じるのであれば,有用です.
「そんなこといってもこの先なにがあるかなんて,わからないじゃない?」と言う人には全く意味のないツールです.
 私は,「知は力なり」という,フランシス・ベーコンの考えを認めていますので,「知っていれば気が楽になる」という立場です.
 皆さんはいかがでしょうか.

SF的な思考

 NHKの巨大災害に関する放送を見て,SF的なことを考えました.

 地球は安定的なものではない,と言うことは科学が進んだ今は明らかなことです.
 つまり,地殻は安定なものではないことは短期的には地震で,長期的には大陸移動ですでに明らかです.
 最近,温暖化に関連して気象についての研究が進み,気象についてもっと短い単位でも不安定であることが明らかになっているようです.
いわく,MJOなど,

 これまで,それ以上長い周期については,太陽の活動予測,化石の研究からは氷河期があることで判明していましたが,それよりもっと短い周期で大きな変動があることがわかってきていると言うことです.

 1000年前より遥かに地球上にその版図(?)を広げている人間.
 この変化に人類はもはや,耐えられないのではないかと私は考えます.

 一つは経済活動の点から,もう一つは,地球規模の変動を人類は予知はできても制御はできないと考えるからです.

 正にSF的ではありますが,復興にかかる費用・損失と新たなフロンティアを開発する費用を天秤にかけ,更に人類の永続的な繁栄を検討しながらこの先どうするのか,選択する必要あるのではないでしょうか.

 新たなフロンティア,私が考えるのは宇宙,海の中,人口環境の中です.

 かつて,SF作家は海底都市や宇宙都市を考えていました.
 もしかしたら,人類の生存をかけてまじめに検討しなければならないのかもしれません.
あるいは,アシモフの考えた外界から完全に隔離された『鋼鉄都市』に集まって暮らすかですが,これは『フロンティア』ではありませんね.

 宇宙,宇宙開発が進められていますが,宇宙は無慈悲な世界です.
 太陽からの強烈な太陽風に襲われれば,致死的な放射線で,そうでなくともDNAを損傷してしまい,おそらく人間は生きていけないでしょう.
 当然今の科学力では太陽を制御するなど不可能ですし,宇宙船に,地球の地磁気による磁気シールドのようなものを構築することも当分できないと思われます.
では,どうするか.

1:変動する流体に囲まれている事は変わりありませんが,当分は海の中に非難する
2:アシモフの考えたように,外界と完全に隔離された鋼鉄でできた室内(?)に引きこもって生活する

 のどちらかと考えます.

 映画,「インターステラー」では,地球が荒廃して,主に食糧不足から人が住めなくなる未来が描かれましたが,その原因は明示されませんでした.
 もしかしたら,大規模な気象変動によりその事態が引き起こされるかもしれません.
 そのとき,人類は宇宙に活路を見出すのか,それとも海か,鋼鉄都市の中か.

 どなたか,SFに仕立て上げていただけませんか.