2015年10月25日日曜日

セレンディピティ

 金曜日に,とても幸運な出来事がありました.
 10年近く連絡のなかった友人夫妻と偶然私の地元駅で出会ったのです.
 とある理由によりお互いの連絡が途絶えてしまって10年近くでした.

 その日は平日.
 私は疲れから通常よりも早く業務を切り上げ,床屋に寄った帰りでした.
 しかも,電車はいつもより3分遅れて駅に到着し,しかも私は久しぶりに帰りがけに一杯引っ掛けようと,いつもとは違う改札に向かっている途中でした.
 たまたま,並びの書店で地元特集の本が売られていて,そちらのほうを横目で見ながら歩いていました.
 
 友人夫妻の最寄り駅はここではなく,横浜市といっても離れた駅.
 たまたまお休みを取って夫婦で鎌倉に散策に来て,夕食を採って,何気なく駅構内の店に立ち寄ったところでした.

 床屋の順番が違っても,電車が定刻でも,私が呑んで帰宅するつもりがなくても,本屋のほうに視線を移さなければ気が付かなかったのです.
 友人夫妻も,食事をしなければ,たまたま入った駅構内のしかも書店の並びの店に居なければ,見つけられなかったのです.

 数々の偶然が重なって再会することになりましたが,再会して旧交を温めたお店で話したところによると,お互い折に触れてお互いのことを考えていたことが判明.
 偶然が発生したのもお互いそれぞれ,なんとなく納得してしまいました.

 加えて,私は最近頻繁にある,人との出会いによって人に対して敏感になっていたというのもプラスに働いたようです. 
 いろいろな偶然により再び連絡を取り合えることがわかった金曜日,幸せな偶然に素直に感謝です.
 

2015年10月17日土曜日

アシモフの紡いだ壮大な物語

 先月,地球にこのまま人類が永続的に住んでいけるのか,ということで,半分まじめに,半分SF的に考えてみました.
SF的な思考
 たまたま読み返していたら,無性にアシモフを読み返したくなってきました.
 紡がれた時系列的には,「鋼鉄都市」から,「夜明けのロボット」です.

 思い出せないので,アシモフが人類が鋼鉄都市に引きこもって生活するようになった理由を書いていたか確認してみたいのです.
 そして,アシモフがロボット達に語らせた,地球を去る必要性について,もう一度読んでみたいと感じました.
 これらの物語(間の「はだかの太陽」を含めると3冊)はミステリの形をとっているものの,長い長い物語&もともと好きなシリーズですので,きっと夜通し読んでしまいそうです.

 純粋に合理的な行動を行なうロボット達が,ロボット三原則に従い,人間のために人間が地球から去らざるを得ない道を引いていく最後までをもう一度読んで,科学者でもあったアシモフがなにを考えていたのかをもう一度確認したいと,痛切に感じました.


2015年10月12日月曜日

春画展へ遠征

各駅からの距離(円表示)
9月中旬のころのような気候になる,ということで,かねてから予定していた春画展を見るため,文京区の永青文庫へ行ってきました.
 こちらはどの駅からも徒歩で10分以上あるということで,公式には有楽町線江戸川橋1a出口または,副都心線雑司が谷3番出口,目白駅からバス,となっています.
 私は地図を確認の上,面白そうな早稲田駅(3a出口)から歩いてみました.
 ちなみに,地図上では早稲田駅と江戸川橋はほぼ同じ.雑司が谷は坂を上がらなくてよいのですが,やや遠めといった感じです.
 実は,先日出かける予定だったのですが,横浜からは1時間以上かかるため,往復の時間を考えるとその後の予定に間に合わないことがわかったため,その日は諦めたのでした.
平日だったのに,惜しいことをしたのは後になってわかるおはなし….
当分カツは不要と思わせるサイズ

 歩く前に,お昼前となったので,腹ごしらえ.
 学生街の若者向きランチを頂きました.
 最近,ランチと調べると,ラーメンか,おしゃれなカフェのヒット率が高く,その間が生息域の私のようなおじさんは少々困る場合がありまして…というわけもあり,早稲田を選択したのでした.
 揚げたてで,ちゃんとした肉を使っており,「お化けのフライ」ということもなく,コストパフォーマンスは非常に高いものでした.
 しかも驚いたことに,脂っこくない!
 自分の半分も行かない若者が食事後にキャイキャイ言いながらたむろって居るのを見ると,自分が年を食ったことがよくわかります…ありがたや.

 さて,永青文庫に向かって出発しましたが,途中早稲田の近くで魅力的な古書店が,と思ったらブックカフェで特別に古書フェアが開催されており,ふらふらと….
(気になる方はCAT’S CRADLE で検索)
 これではいつまで経っても到着しないということで,後ろ髪を引かれながら店を後に目的地に向かいます.

 新目白通りを渡り,リーがロイヤルホテルを背にして坂を上がると,到着しました,永青文庫.
 あまり人が居ないなぁ,と油断して敷地内に入ったところ,野外特設トイレが目に入りました.
まさか,と思い,前売り券を切ってもらい中に入ると…!!!
 狭い空間にものすごい人でした.
入り口は人が居ないのでしたが
実際には大きな美術館で「混雑している」状態ほど人は居ないのでしょうが,いかんせんそこは狭い館内.

 4階の展示室から見始めるのですが,階段を上ったのと,はじめのところに空調がなく,人でごった返しているため,皆さん汗を拭き拭き鑑賞されていました.
 私は順番にこだわらない人なので,比較的空いている部分から鑑賞開始.
気が付いたら,案内の方も,「どちらから見ていただいても構いませんので空いているところからどうぞ」と案内はしていましたが,それに従っている人はほんの1割ほどでした.
 せっかく原画があるのに(特に4階の肉筆画)なかなか見ることができないこと,拡大した印刷物が展示されている(意味ないじゃん!)ということでやや欲求不満.
 階を降りていくとだんだん人がバラけてくるのですが,3階は印刷されたものになりやや数が増え,且つ部屋が狭いため難儀します.
2階が最後のフロアですが,展示物はごく少しだけ.
しかし,細川家で代々所有していたものがあり,「さすが大名」(しかも色数が多く,特別なもの)と思わせました.
 …でも,春画ですけど.

 でも,アメリカのアダルトなお店のような,あけっぴろげな健康的ないやらしさが春画のすごいところ.(されど春画)
しかも,世界的にも印刷物が庶民にいきわたっていないこの時代に刷られたこの春画が世の中に多数あったということを考えると,確かに江戸時代の日本はとんでもなく進んでいたことがわかります.
 
 日本ではそれを長い間評価していなかったのですが,今こうして国内でも春画の展覧会が開かれるという現状は興味深いことです.
 ちなみに,来場者は,男同士で来られたご老人,老夫婦,若いカップルのほか,若い女性がかなり来られていて驚くというか,何か納得してしまいました.

 実は私はこの展覧会の前に,浮世絵の本を古書店で購入していたため,目新しさ
というよりは実物を見る,というのが主眼になってしまっていました.
管理者に注目
ですので,今回のような混雑した状況では実物をじっくり見ることが叶わず,平日に訪れることができなかったのを悔やんだのでした.

2015年10月11日日曜日

無になって?楽しむ

 本日かまくら駅前蔵書室で行なわれた読書の秋まつりにて,ぞうさんと赤いめがねさんのライブを聞いてきました.
 トークも楽しく,音楽も楽しく,思いっきり楽しませていただきました.

 で,演奏者の赤いめがねさん,こと古田朝映さんから,「ニコニコしながら聞いていた人」というコメントをいただきました.
 ばれてますね.
 ですが,無意識です,あくまでも.
 ただし,音楽や講演,絵画などを見るときは,素になって(オープンマインド,と自分では勝手に言っております)
 感じるようにしているため,そのときはニタニタ顔になっている…と思っていました.
 (自分の表情は確認できませんので)
 今回,はっきりと御指摘いただきましたので,やはりそのまんま顔に出ているということで,確定.

 同じように講演を聴いていていると自然に体が前のめりに….
 今日の講演の後でも言われてしまいました.(あははは)

 ここのところよくコンサートにいきますが,暗がりですのでおそらく周囲の人は「この「ニタニタ顔」には気がつかないのだと思います.

 ちなみに,ここの所立て続けに聞きに言っている畠山美由紀さんも田島貴男さんもどちらもMCが楽しい人で,テレビでお笑いを聞いているように受けています.
 ライブの最初っからこの調子なので,間違いなく周りから浮いている(周りの方は「あったまる」のが遅い)と感じていますが,「楽しみ」に行っているので全く気にしないようにしていますけれど.

 そういう意味でも今日のお2人はとっても楽しかったです.
 CDがないので,「水分取られる」と「たまねぎ」が回らなくなったころ禁断症状が出るかもしれません.
 いい曲も一杯ですよ~.
 

 で,つまらない講演だといったいどういう態度となっているのか,ヒヤヒヤものであります.
 ものすごい怖い顔だったりして.
 会社の年始挨拶などでも一番前で聞いているので,社長の話がつまらないと感じたら…,ゾーっとしますね.
 

まだまだできることアリ?

 本日,かまくら駅前蔵書室にておこなわれた読書の秋まつりに参加してきました.
ぞうさんと赤いメガネさんのライブと,山崎大地さん,絵本「ロケット王子」の作者であるまゆこさんのトークショーでした.
 ライブ,についてはまたの機会として,トークショーもとても楽しめました.

 民間の宇宙ビジネスが遅れている日本の現状についてお話いただきました.
 国策で宇宙事業を行なっている日本では無理もないのかもしれませんが,この話を伺ったときに,燃料電池の事業について中央に近い方が言っていたことを思い出しました.

 クリーンディーゼルだろうと燃料電池車だろうと何でもよい.要は日本の技術が他の国より進んでいさえすればなんでもよい.
 燃料電池には費用を使ってきたし,そろそろ後は民間でやってもらうことになる….
 そして,事実燃料電池に対する補助金事業は終焉し,「水素ステーション」を作る方にシフトしていきました.
 
 さて,それはともかく,宇宙に行くためにいろいろなことをしている山崎さん.
 宇宙にかかわることを遥か昔にあきらめてしまったのですが,何かできるかもしれない,少しそう思いはじめました.
 それが何かを探してみようと思います.