2018年2月12日月曜日

お勝手美術鑑賞から展示の意図に沿ってみる

2月11日の日曜日、横浜美術館のコレクション展に関する、学芸員さんによるレクチャーを聴いてきました。
もともとマグリットが好きで、そこからシュルレアリスム派の画家へ進んでいったのですが、今までは好き嫌いで観賞することがほとんどでした。
せっかく横浜美術館でシュルレアリスムのコレクション展が行われていて、解説が行われるということで出かけたのでした。

小難しい解釈が嫌いだった若いころに、自分の感じたままに鑑賞できる印象派、見方に正解のない、シュルレアリスムの絵に魅入られたという経歴(?)がありました。
しかし最近は各派の絵画を見て、そこに隠された意味や背景を学びつつ観賞をすることもそこそこ楽しくなってきていました。
で、今回のレクチャーを聴く気になったの訳ですが、参加して正解でした。
なんとなく理解していた、二つの全く違うものを合わせて全く違った意味を、化学変化のように生成するシュルレアリスムですが、もともと詩から行われてきたこととともに説明を受けてより理解が深まりました。
学芸員の坂本さん、中村さんそれぞれの切り口(展示)も楽しく、いつものように人目を気にせず吹き出してしまうこともありました。
レクチャーの後、絵を見に行き、ちゃんと(!)章ごとや絵画の説明を読み・鑑賞し、新たな楽しみ方を見つけました。

その後、きくたびプロジェクトのコンテンツを聴きながら、再度鑑賞しましたが、期待以上に楽しく、お勧めです。
そう、絵の前でイヤホンをして吹き出したり、難しい顔をしていたりしていたのは、私です。
楽しくなると周りを気にしなくなる、いつもの癖全開でした。
時間の関係からすべてのコンテンツを楽しむことはできませんでしたが、聴いた、0,1,5,6,7,12,そして、シュールしりとり、すべて楽しく聴き、そして観賞することができました。
お勧めです!
聴いていない残りを楽しみに、もう一度行きたいですね。

きくたびプロジェクト

現場でYoutubeにアクセスする必要が出ますので、スマホとイヤホンを忘れずに!
なお、FreeWifiが用意されていますので、そちらをご利用ください。


2017年12月3日日曜日

鎌倉の晩秋を歩いて

 暖かくなるという予報の12月3日(日)素晴らしいところだと伺っていたものの、訪れたことのなかった天園ハイキングコースの「とある場所」へ、紅葉を見に行ってきました。
 時間のない場合、北鎌倉から鎌倉アルプスのハイキングコースを歩き始めて覚園寺へ降りてきてしまうことが一番多いのですが、ご多分に漏れず、私もフルに歩いたことはなく、瑞泉寺のあたりは未踏破。
 正確に言えば、約20年前に自転車を担いで上がり、大平山から逗子の池子までマウンテンバイクで走ったことはありますが天園から鎌倉霊園に抜け、そのあと池子方面でしたので、瑞泉寺界隈はそもそも行ったことがないという情けない?状態でした。
 現在の居住地からであれば、逆方向から全行程徒歩で行けますので、9時に家を出ても余裕です。
 鎌倉宮の先は未訪問ゾーン。
 突然現れるテニスクラブでは、妙齢の男女が楽しそうに歓声を上げながらテニスに興じておりました。
 その先には永福寺(ようふくじ)跡地、そしてその先へ。
 じっとり汗をかくぐらいのピッチでコースを登ってゆき、その場所へ。
 いいところでした。
 望遠、なんちゃって魚眼を駆使していろいろ
と写真撮影してきました。
 15分もするとハイカーでいっぱいになってきたので退散し、次の目的地瑞泉寺へ。
 谷戸の奥にある静かなお寺で、ここでも紅葉の写真を何枚か撮り、ご本尊と並ぶ千手観音座像にご挨拶し、再び来た道を家へ。
ややピンが甘い
あたたかな日差しの中しっかり汗をかきいい運動とともに良い景色を堪能できました。
先日の福島もきれいだったのですが、さすがに運転しながら写真は撮れませんので、こちらは残念でした。







 
 
 
 

2017年11月26日日曜日

リカの日

なだらかな丘の続く阿武隈高原を望む
24日午後から福島県本宮市(旧白沢村)にある、母方の祖父母、親族の墓参りへ
20数年ぶりに行ってきました。
 せっかくですので、周囲の面白そうな場所を探して寄りながら帰宅することに。
 阿武隈山地は準平原のような浸食が進んだ形となっており、丘のようななだらかな山と谷が並ぶところです。
 高いところから見ると一目瞭然。
 そんな一帯は花崗岩質で、戦後しばらくまで長石、石英の材料としてかなり採掘されてしまったそうです。
 普通の花崗岩とは違い、結晶が大きく育っていることで目的の物質を集める効率が良いそうです。
 1か所目はそんな花崗岩の中でも特殊なペグマタイトの大きな鉱床そのものがご神体の鹿島大神宮へ。
 ここは天然記念物に指定されています。
 参道の両脇にそびえる杉も素晴らしい!
 神社のある丘の下まで埋まっているため、参道のそばに露出している石も白い花崗岩。
 年季の入った社殿ですが、舞殿があったりと、地方の小さな神社とは思えず。
 立派な石灯籠が北海道三井物産の寄贈となっており、このあたりの採掘で商売をされた恩返しということかな、と一人納得。
 露頭鉱床というものは見たことがなかったのですが、規模の大きさに驚きました。
 崩れる恐れのない、小さな石に触ってみましたが、普通の花崗岩より劈開面が分かりやすい石で、ひんやりしていました。
 ほかに訪れる方もほぼない、静かな所でした。
さて、次の目的地は行き先を検索しているうちに目に入ったリカちゃんキャッスルへ。
子供を連れていないアラフィフのおっさんが一人で訪れるとさすがにアブナイかと悩みましたが、製造ラインを見ることができるということでしたので、立ち寄ることに決定。最終目的地の到着時間に制限があったため、時間を自分に決めておきました。
 ちなみに、プラレールと同じく、2017年に誕生50周年ということで、本当なら私より年上?
 阿武隈高原の真ん中である小野町に開設した理由はわかりません。
 さて…
 地方都市に突然現れるお城!
キャッスル正面
観光地にありがちな施設によくある込み具合。
 リカちゃんの恰好をして走り回る女の子たち。
 昔を懐かしがるお母さんや、若い女性。
 つまらなそうな男の子と、彼ら用のプラレールルーム(さすが、タカラトミー!死角なし!)
 リカちゃんの大きさの理由や、歴史をさらっと読みましたが何分目的が「工場」ですので、あくまでも「さらっと」
 人目が気になったというわけではありませんよ!
 ラインは1階にあり、2階の回廊から下を眺めるイメージ。
この格好の女の子が走り回る
工場を見ると、リカちゃんキャッスルは工場建屋の外周の部屋と搬入出用途以外の1階エリアを使った施設と分かりました。
 来てみるまで、工場は別にあるのかと思っていましたが、工場そのものとは…。
 ラインといっても全手作業ライン。
 成形品であるリカちゃんの頭部に順に色をスプレーで塗っていくラインと、乾燥。
 次
に頭に髪の毛をミシンで縫い込む工程、縫い込むだけではだめで髪の毛を植えこんだ後、電気オーブンで熱処理して髪の感じを出すのだそう。
 ノウハウだ~(当然写真撮影厳禁)
 次に全手作業の組み立てと大きく分かれていました。
 でも、工場の半分は何もないがらんとした空間。
 きっと今はほとんどが海外製なのでしょう…
 もしかしたらここはもう、リカちゃんキャッスル限定品のためのラインなのかもしれません。
 運悪くお昼休みでライン点検をしている女性が一人いるだけ。
 お子様は、「お休みだからかな~」といっていましたが、ラインに置いてある石油ストーブが全部点火されていたことからお休み時間であることは理解しました。
 残念ながら時間がないので髪の毛を縫い込む、ある意味スプラッタな工程を見ることはなく、お土産を購入して最終目的地へ。
 磐越自動車道の東側を走ったのは今回初めてでしたが、阿武隈高原特有の丘の間を緩やかに上がったり下がったりと、景色が良く気持ちのいい道でした。
 勿論一般道が並走していますが、こんなにアップダウンを繰り返すのでは自転車でのツーリングは厳しそう、などと考えながら車窓を過ぎ去る紅葉を見つつ最終目的地のいわき市アンモナイトセンターへ。
 いわきは首長竜フタバスズキリュウが見つかったことで有名な街。
アンモナイトセンターへの道すがらそちらの施設もありましたが、今回は時間の関係からオミット。
 アンモナイトセンターは市営ということで大人710円と格安で発掘体験ができます。
 その分時間は1時間と短めですが、出ないものはいくらやっても出ないのは前回の神流町恐竜センターで経験済みなので、時間が短いのはある意味いいかもしれません。
 ということで、まず30分のレクチャーを受けるのですが、双葉層という地層のこと、この層から出てきたからフタバスズキリュウということ、それまでは日本で大型爬虫類の化石が出るとはだれも考えていなかったことなどの説明を受けました。
 説明員のかたがなかなかだじゃれ好きで子供に受けておりました。
 アンモナイトが見つかる確率は月に平均5個ということで、午前中にすでに発見されていることから統計上は見つけるのは難しそうということでしたが、アンモナイトが目的なわけではないのでチャレンジ開始!
イノセラムス
ここは基本砂岩のため、柔らかめ。
 狙ったところ以外の場所に亀裂が入って割れてしまうことも多々あり逆に難しかったです。
 大きな貝も見つけるのですが、上に開いた状態で化石化しているを発見してしまうと、と取り出すのはほぼ無理。
 伏せた状態の小さなものをいくつ
か採取したところで時間切れとなりましたが、楽しい作業でした。
 シャレも含めたリカに関する訪問でしたが、久しぶりに歩いたり景色を見る以外で外で楽しみました。
 写真を撮りませんでしたが、紅葉もきれいでした!


 
 

 
 

2017年9月3日日曜日

深海2017-DEEP OCEAN-へ

 夏休みも終わった最初の週末、上野の国立科学博物館で行われている深海展に行ってきました。
 実は当日、同じ上野の国立西洋美術館で行われているアルチンボルド展とハシゴすることになっていたのですが、どちらを先に見るのか決めておらず、2番手として訪れました。
 科博にやってきたのは11時。
 前売りチケットを持っていた私は直接入場待ちの列に並びましたが、この時点でチケット購入に20分待ち、入場の列に並んでから10分待ちました。
 思ったよりも混んでいないな、と思って地下の特別展示室に入った途端、!!!!

 とんでもない混雑です。
 しかし、一般的な混雑している美術展と同じで、皆さん元気な最初だけ細かく見ているようで、後になればなるほど展示の前に「かつてのパンダ舎のように」見物の行列ができることはありませんでした。
 最初のビデオブースは、NHK特集を見ていた方には画像はそのままですので微妙な感じ。
 実物標本が展示されているのですが、深海生物の標本、しかも小型生物なので、「標本になった時の変化の感じ」が分かる展示でした…
 いっそ模型を隣に置いたほうがよさそうです。
 ここと次の深さごとに並べられた生物標本のブースは展示前に列ができており、最初から列に入らないとしっかり見えない状態。
深海対策で樹脂埋め
でも、ここでも小さい生物がおおいため、大人は後ろのほうから十分鑑賞可能、と判断し、それでじーっと見ていました。
 立っているので、やむを得ないのですがぶつかるぶつかる。
 日本で最も混雑する車内を思い出しました(1989年ごろは営団地下鉄千代田線町屋西日暮里間が日本最悪区間、予備校への通学路…)。
炭酸のペットボトルで型取り
後半は大型の魚や掘削機械の展示などが増え、見やすくなっていきます。

 そして、後半になると、エンジニアの心と、地学を学んだ心に火が付きます。
 それにしても、断層掘削をおこなった地球深部探査船「ちきゅう」、7千m超の掘削とはとてつもない偉業であることを改めて再認識しました。
 科学とエンジニアリングの勝利!
 地震発生後のタイムリミットがある中での掘削、お疲れさまでした。
 それにしても、超硬合金や人工ダイヤのカッターが摩耗している様を見るにつけ、その過酷な状況が想像できます…。
 アウターパイプもとんでもないトルクを7千メータ以上にもわたって伝えるわけですから、重くもなる訳ですし、素材も工夫が必要です。
 掘削や温度計測にはその道では有名なS社が関わっていたということも分かり、この分野の難しさと彼らの技術力の高さを思い知らされました


 あまりこのような展示会ではお土産を買わないので、最近ちょこちょことやってしまう、海洋堂のガチャを2回実施。
 会場限定品が出たところで会場を後にしました。

 会場をでて地上に出ると台風一過の晴れの空。
 入場待ち、チケット購入待ちとも30分以上待ちの大行列でした。
 大人のみなさんは、平日昼間か、
夜間開館で訪れることをお勧めします…
左が会場限定品

 
 

2017年5月7日日曜日

息子と父親

 男の子は父親を超えていくものです。
 男の子は成長とともに絶対と思っていた父親のことが分からなくなります。
 父親の言っていることは正しいのか
 父親のやっていることは何なのか
 父親以外から父親の知らない事を知った

 そんな経験が積みあがってくるものです。
 それは息子の世界が広がり、物事を自分で判断できるようになりつつある証拠です。
 つまり息子がまっすぐ育っていけば必ず通過する時期で、その乗り越え方でその後の人生が決まると私は考えています。
 まあ、大抵は父親に反発し、怒ったり無視したりするようになりますね。
 ついには父親の人生の背景を理解できるまで成長して父親を許し、本当に「大人」になる。

 さて、私は息子に対する父親の究極の役割は「立ちはだかる壁」だと思っています。
 壁にぶつかり、苦悩したり・腹を立てたりしながら壁を回るか、よじ登るか、壊すか。
 その過程が大人になる息子に対する父親のできる最後の贈り物ということで。

 私も散々ぶつかりましたし、最後は泣かれましたっけ。

 到達点まで達した友人が御両親から祝っていただいた、という話をうかがい、乗り越えていった息子を祝福できる御両親と本人である友人に、心からの祝福の言葉を贈りたいです。
 一方わが父親は、まあ、そういう事に気が付かないのが「わが父親らしさ」なので、「らしく」生きていていただければそれ以上求めることはありません。
 そんな父親に祝福されたのはいつだったっけなぁ。
 
 友人がシェアしてくれた出来事から、ふと思い出したのでした。
 おまけに、私の目標も。
 「乗り越えるのが面倒くさい厄介な(いい意味で)大人」ですから。
 イメージとしては母校で教えていただいたK先生です。
 まだまだこれから頑張らなければ!

 
 
 
 
 

 

2017年5月3日水曜日

寓意だらけの絵画 ブリューゲル

「三つのしもべ」という言葉が浮かぶのは年のせい
NHK後援の「ミュシャ展」の後、朝日新聞グループ後援の「ブリューゲル バベルの塔展」を見てきました。
 何分バベルの塔時代の絵を対象としているので、イカロスの墜落とか、農民の婚礼といった昔百科事典で見たような絵はありません。
 正直言って、今回見たような寓意にあふれた絵を描いていたとは知りませんでした。
 (バベルや、前出の2作は名前と作品が結びついていませんでしたが)
 ということで、展示物はオランダ(昔の「ネーデルランド」)の他の作家の絵や木彫りの像などが展示されているという構成でした。

 キリスト教の像というと木工という印象はなかったので、木目がそのままの聖人たちの像が新鮮でした。
 小さい像に
来ている服の襞が美しく彫られているのを見て、日本の仏像彫刻のすばらしさを思い出しました。
 年代から考えると、日本は中国というお手本があった影響なのでしょうね。

金銭の闘いをステッカーに
さて、ボスの絵。
 実は彼の絵を意識して見たことがなかったので、ほぼ初見でした。
 含みのある絵はシュールなのですが、しっかりとした解釈があるところにマグリットのような解釈の定まらない(ない)絵とは全く異なります。
 これはこれで面白いと感じました。
 そしてブリューゲルの版画群。
貴方はなぜ壁向き?
個人的には金銭の戦い、大きな魚は小さな魚を食う、が気に入りました。
 金銭の戦いなんてまさに精緻に描かれたダジャレ
、と感じました。
 パトロンの求めに応じてボス風の絵を描いたということですが、隅から隅まで間違い探しのように楽しめるのでした。
シュール…

 さて、バベルの塔は流れながら見るスタイル。
 反対側の壁にある精密複製画でじっくりと見させていただきました。
 しかし、やっぱり牧歌的な絵の画家と結びつかないのでした。
 そして、いつもの通り余り物は買わずに(お高いボスのCD付豪華本にはかなり惹かれましたが)モンスターのガチャをやって終了でした。
とこれだけでは終わらず、帰宅してアマゾンにてタッシェン英語版のブリューゲル本をポチったというオチで終了しました。
届くの楽しみです。

 

ミュシャ展を見て

国立新美術館で行われているミュシャ展に行ってきました。
アールヌーボー調の柔らかい女性の絵ではなく、チェコに戻ってから描いた大作、スラヴ叙事詩がメインの展覧会です。
ゴールデンウイークの特別開館であったのですが、皆さんご存知で時間前に到着したのですが、既に100人以上が開場待ちで並んでおられました。

入場すると、すぐ音声ガイドを求める人の列に当たります。
通常の展覧会より多くの人が求めているように見受けられました(その理由はあとから分かったのですが)
その列をかき分け?本会場に入るとすぐ、スラヴ叙事詩の大作が並ぶホールでした。
既に会場には沢山の人が観賞中でした。
大きい作品なので、皆さん引いた位置で観賞。
作品の説明が左右と作品前にありますが、見ている所からは当然読めないので近づくことになりますが、そのおかげで作品に対してコの字型に人垣ができることになっていました。
音声ガイドを持っている方はそのままの位置で観賞されていたので、借り出しの列の意味が分かりました。
絵画としてはもちろん素晴らしいのですが、歴史的に蹂躙されたことの少ない日本民族であることを自覚しました。
色彩や明暗、絵画そのものでスラヴ民族の苦難が描かれており、主題も説明があるので理解できるのですが、描かれている人物名等を理解していればもっと心に来るものがあったのではないかと考えます。
宗教戦争の知識が少しはある私が絵から感じる無念や怒りより、きっと彼らが絵から感じる感情は強いと思います。
頭で考える感情と自分たちの民族が経てきた歴史からくる感情とでは、比べるべくもないでしょう。
やはりこれはスラヴ民族のための絵なのです。

しかし、不安、怒り、悲しみ、決意を訴えかける、強い目の表現。
イメージを強化するために空中に描かれる神などの象徴。
画面の中で受難の人々やキーとなる人を照らす強烈な光。
どれも素晴らしいものです。
撮影可の15作目イヴァンチツェ兄弟団学校
遠景の白くボケている建物や山などの描写も素晴らしいです。
個人的には9作目のベツレヘム礼拝堂の絵が暗い礼拝堂の中で燦然と光を浴びている人の印象が素晴らしいと感じました。
6作目の東ローマ皇帝として戴冠する…の一番前の丸顔のスラヴ女性も美しい!

パリ時代の作品では4つの花よりは、4芸術の方が私は好きです。
同じ絵の背景である青空
ヒヤシンス姫の美しさ・意志の強さはもちろんですが、折り曲
たくましい…

実は一番気に入ったのは、プラハ市民会館市長の間に書かれた壁画だったりします。
強い意志を示す主題となる人の表情、そして背景にいる副題の意味を象徴する人がかかれています。
闘う魂内、背景の戦士の眼力と構えた剣の力強さをはじめ、公正、堅固…どれも素晴らしい絵です。
げた肘に目が釘付けでした。
展示されているところを何度か回ってしまいました。
ミュシャが市長の間にいる人に「市長たる覚悟」をいつも思い出させる為の絵と感じました。
スラブ民族の歴史と誇りを忘れるな!そう言っているような。
背筋が伸びる、というべきか。
(気になる方は、グーグル先生に、「プラハ市民会館・市長の間」と聞いてください)

まだやっていますので、これから行かれる方はオペラグラス(死語?)を持ち、音声ガイドを借りることをお勧めします。



2017年3月19日日曜日

変化点2011年3月11日

 2011年3月11日は寒い日でした。
冷たい北風が吹きつける曇りの日。
 小さい頃からいやなことがあると、天災が起きたらどうなるんだろう、などと暗い考えを持つことがありました。
 小さい頃は、学校が火事で焼けちゃえば学校ないのに、というレベルの幼い空想でした。
 大人になっても自分では避けえない嫌な事に直面した時、程度の差こそあれ、似たような空想をしたことはありました。
 でも、それはつかの間心を逃がすための空想に過ぎないはずでした。
 そしてあの日、本当にそれは起きました。
 当たり前ですが、私が空想したところで震災が発生するわけではありません。
 でも、起こらないことだからこその空想だったはずですが、実際に起きてしまうとその空想をした経験自体に罪悪感を感じることとなりました。
 自分が逃げたい事から逃げられないからする空想。
 誰かが今でも言うことがあります。
 「台風が直撃して会社が休みになれば良いのに」、そんなたわいのない空想でも本当に起こったら誰かが悲しむ事が必ずどこかで起きる。
 間接的でも誰かが悲しむ様なことを望む。
 それがたとえ単なる空想だとしても、考えすぎだとしても、私にはそんな空想はもうできません。
 行動をする代わりに破滅的な空想などをする自分は最低でした。

 それから与えられた生を暗い空想をして浪費するのはやめにしました。
 生きている私にはできる、震災で夢も希望も全て途中で理不尽に奪われた数多くの人に比べたら。
 私にはできるはず、自分で自分にタガを嵌めているだけ。

 そう考えて新たに動き出してから6年。
 まだまだこれから。

2016年6月26日日曜日

メアリー・カサット展にて

 2016年6月25日(土)から横浜美術館にて開催されているメアリー・カサット展に行ってきました.

 初日の昨日は完全休養としていたのでいつもとは違って2日目に最初の訪問です.

 10時少し過ぎて到着したので,開館待ちの方がちょうど全員建物の中に入ったところでした.
 本年度も横浜美術館協力会の会員であるおかげで,会員証提示で入場できます.
ということで,20人近く並ばれているチケット購入の列をすっ飛ばして入場させていただきました.(スミマセン)

 印象派が好きな方が多いという日本人に漏れるどころか完全にその中の人なので,画集が少なく,絵のやわらかいカサットをじっくり見ることができる,というのは,はずすことのできない機会なのです.

 女性らしくやわらかいタッチ,そしてやさしいまなざしの絵が多く,機会があれば見に行かれることを強くお勧めします.
 母子像はほのぼのしてしまいます.
 油彩もすばらしいのですが,晩年のパステルもとてもすばらしいです.
 人物の表情は緻密に,そして衣服などは大胆に省略されています.
 しかしそれでも主題はきっちりと表現されています.
 絵心のない私にとっては信じられない,の一言です.

 他の女性印象派画家の絵や,関係の深かったドガの絵もあり,こちらもお勧
めです.
 私個人としては,ベルト・モリゾの絵もあり正に2度おいしい?展覧会です. 
 これから各メディアで紹介されると混雑しそうですので,行かれるのでしたら早めか平日がお勧めです.
 また,チケットショップで前売りを購入するなど少しでもお安く,楽に入場できるよう工夫されたほうが良いと思います.
 
 そんな中,話題になっている初来日の絵ではなく,私はとある絵の前で釘付けになりました.
 理由はわかりませんが,その絵を見ていたら涙が出てきて止まりませんでした.
 落ち着いて一度通り過ぎ,ソファに座って遠くから眺めていても何かが私の中で揺り動かされるのでした.

 昨年,横浜美術館で行われた企画展示,蔡國強展:帰去来で,ビデオ作品を見たときも同じような経験をしました.
何かくれそうなおじさんに移動した雀
この企画展は何度も見に行きましたが,私の反応が変わる事はなく,結局理由はわからずじまいでした.
 その理由を見つけるためにも,この企画展に何度も行くことになりそうです.

 今年から会員証提示で半券をも
らえる(券を買っていないので本来半券がない)ので,それを頂き,昼食はタイアップ企画を利用させていただきました.

 ところで,横浜美術館周辺ではベンチに座って何かを食べ始めると雀が寄ってきます.
巡回しに来た鳩
そのうちいなくなりますが,次に鳩が寄ってきます.
 どちらも鎌倉の鳶のように攻撃(?)してくる事はなく,様子を見ているだけですが,誰か餌付けをしたのでしょうね.
 美術館のベンチ,屋根もあって日光も雨も防いでくれますのでお勧めです.
 
 
 

 

政治家のお仕事とは

 イギリスが国民投票でEUからの離脱を選択しました.  もちろん,国を二分してしまったので本当の意味で選択したのかどうかはわかりません.
 民主主義は利益の引っ張り合い,と私は理解しています.
 それが良いか悪いかとは別にして,事実はそういうものだと理解しております.
 だから,目の前のわかりやすい利害に振られることなく,一見わかりにくい様な,将来にわたる国のための判断をするのが政治家の仕事と理解しています.

 最終的になぜ国民投票としてしまったのか.
 イギリスは政治では歴史のある国ではなかったのでしょうか…
 まだきちんと調べていないのではっきりした事はわかりません.
 ただ,疑問だけが頭の中にあります.

 なぜ…

2016年5月3日火曜日

夏目漱石没後100年に

 昨日,横浜は港の見える公園の中にある,県立神奈川近代文学館へ,特別展「100年目に出会う夏目漱石」を見に行って来ました.

 私が夏目漱石の著作を読んだのは学校の課題で「こころ」をよま「された」ことからでした.
難しい内容に最初はなかなか読み進めなかったのですが,だんだんと引き込まれていったのを覚えています.
 もう一度夏目漱石を意識したのは,大学入試の「共通一次試験」の社会科の科目として倫理・政経を選択し,倫理にて「則天去私」という漱石の言葉を知った時でした.
 そして,漱石が行った講演,「私の個人主義」に出会います.
 よくわからないままでしたが衝撃的だったことを覚えています.

結果として当時の私は漱石のことを,「自分勝手という意味で誤解されている個人主義」を憂えた人物,小説家というよりも思想家である,と理解したのでした.

 ところで,私の母校では倫理の授業がなかったので,私大入試用の参考書を購入し,勉強したのですが,共通一次よりも詳しく,古今東西の思想家について学ぶことができました.
 おかげさまで受験した課目中最も正答率が高いのが,社会(理系なのに)という結果となり希望大学へ入学する助けとなってくれました.

 倫理学を学ぶという経験のおかげで,大学に入ってから社会学,心理学などの教養課程も興味を持って学ぶことができ,その後の私の行動に影響を及ぼしたのでした.
 在学中東洋思想,特に西田幾多郎,和辻哲郎などの日本の哲学者の著作を読んだのですが,どれも難しく,一番自分にすんなり入ったのが漱石の「私の個人主義」における主張や「則天去私」でした.
「でもさ,『天』に則するっていっても,そもそも『天』ってなによ?」ということでこの後も私の思索の冒険は続いていったのです
が….

 そんなことを思い出しながらの特別展鑑賞でした.
直筆の原稿や著作,正岡子規や高浜虚子との関係など,私の知らなかったことを多数学ぶことができてとても為になりました.
 展示の後のほうには「私の個人主義」や「則天去私」の展示もありましたが,特に則天去私は,漱石が没する展示のところでしたので, つい目頭に熱いものを感じてしまいました.

 鏡子夫人がしっかり支えていたのも良くわかり,とてもよい展示でした.

 で,出たところにある,漱石の言葉が書かれたバッジのガチャガチャ.
展示期間中の特別とのことだったのですが,サイトにどこにもなく,ついロッカーから返却された100円を投入!
 1回目で狙いの2番目である,「迷へる子,ストレイ,シープ」をGET.
調子に乗って「則天去私」を求めて2,3回とまわしてしまいましたが,結果,「自己本位」となんと「ストレイシープ」を再度GETすることになり,終了としました.
 1回100円也.値付けも絶妙.

 そのほか,一筆箋も購入して文学館を後にしました.
 実物大の落款もお勧めです.
 

2016年3月20日日曜日

紙の地図

 私は地図好きです.
かつてのバイブルです
子供のころから家にあった市街地図を眺めていました.
 自転車で2度登った箱根は2万5千分の一の地形図も持っていました.
 就職し家を出たときに東京と神奈川のの都市部がまとめて乗っている地図を購入したほどです. 
 そして,米国に赴任したときも,旅行で初めてハワイに行ったときも,最初に買ったものは地図でした.
 しかし,WEB上での地図が普通に使えるようになり,紙の地図は廃れているように思えます.

 まあ,印刷した直後から陳腐化が始まるわけですから,次々変わっていくWEB上の地図に叶うわけはありません.
 もともとデータを印刷したものなのですしね.
 でも,紙の地図は故障しない,使うのにエネルギーも必要ない.

 一方今日,部屋の整理をして東京の市街地図とハワイの地図を手放すことを決めました.
 行ったところはたいてい頭の中にしまいこまれています.
 そして思い出すときはWEBの地図をみてディテールを思い出すことにしたのです.
 今までの感謝と共に,お見送りです.

 そうそう,私は地図を見てニコニコできる種類の人間です.
 周りがわからないと落ち着かない人種(イヌ型?),ともいえるかもしれません.
 

2016年2月11日木曜日

蕎麦店の食べ比べ

 夕方夕食を採りそこなって残業し,遅くなって夕食となると確実に太ります.
 というわけで,負担の少ないものを,ということから蕎麦を食べるきっかけとなりました.

 それから夕食というわけではなく,定期的に蕎麦を食べないと禁断症状?が出るようになりました.
 しかし,いわゆる高い蕎麦専門店ではなく,チェーン系のお店専門です.
 ということで,少し比べてみました.

 最高頻度:味奈登庵 http://www.minatoan.com/
  会社の人から教えてもらったのが最初.
 最寄り駅にオープンしていることにしばらく気づかず.
 初めて食べたときは「量が多い!」という印象で,しかも汁が足らなく印象は良くありませんでしたが,
 汁はおかわり可能,普通盛りで300gもあるということを知り,冬でも原則「もり」一本としたところ,「大盛り」でちょうど一杯ということがわかり,愛用しています.
 蕎麦そのものは歯ごたえが少ない方ですが,一番慣れた味.
 セルフ店とフルサービス店で価格設定が違いますので要注意.

 次点:
 大船駅構内 かまくら蕎麦
 駅そばがみんなJREになってしまい,どこに行っても代わり映えしない中,こちらは他とは違います!
 おかげさまで愛用しています.
 歯ごたえがあり,色が濃い目のそば.
 おいしいのですが,味奈登庵に慣れてしまうと量が少なく感じてしまいます.

 3番手:
 箱根そば http://www.odakyu-restaurant.jp/shop/hakonesoba/hakonesoba/
 小田急グループの箱根そば
 厚木駅構内ではじめて食べたときに,くたくたの駅そばを予想していたため(失礼!)
 一口目で衝撃を受けました.
 以来機会を見つけて食べています.
 コシがあっておいしいです.
 毎月月末にはスペシャルメニューがあります.詳しくはHPへ

 4番手以降:
 ゆで太郎 http://www.yudetarou.com/
 そもそも,東京都現代美術館に都営新宿線菊川駅から徒歩としていたときに駅前にあったため,入ったのが最初です.
 美術館周辺には食べるところが少ないので,行く前に済ませよう,ということで全く期待していませんでしたが,コストパフォーマンスのよさでその後あちこちで利用するようになりました.
 普通の蕎麦ですね.
 当時よりフランチャイズを拡大させ,横浜でも食べられるようになりました.
 味が変わった,という方がいらっしゃいますが,私にはあまりわかりません.

 富士そば http://fujisoba.co.jp/
 都内でおなじみ富士そば.
 最近はポテそばなど個性豊かなメニューでも有名に.
 もはやこれがスタンダード.

 他にも,
 小諸そば http://www.k-mitsuwa.co.jp/komorodiv/index.html
 などなど.
 
 しかし,ここまで書いたところで,行きつけのかまくら駅前蔵書室に,
今 柊二さんの,立ちそば大全という書籍がありました.
 これに尽きることが判明.
あとは個人の好き嫌いで.

 いずれにしても仕事の帰りに蕎麦を食べ続けることになりそうです.

 
 
 

2016年1月10日日曜日

いまさらながらにNew Year's Resolution

 昨夜のカマホンアレイで自分自身のプロファイルを棚卸しする必要を感じました.

 果たして私はなにができるのか?
 頭の中で考えていましたが,『棚卸し』ということで,実物指差し確認です??

 結果としていろいろできますが,いわゆる資格を持っていないため,実力が全くわからないということが問題です.
 資格はせいぜい,毒物劇物取り扱い者,電気工事2種,JCBA認定アドバンストエバリュエイター(たぶん会費を支払っていなかったので無効)ぐらいです.
 3DCAD,2DCAD試験受験
 生産技術に関する認定試験受験
 セーフティサブアセッサー
 某国家資格

 というあたりを確実にこなさないと,私自身について私がした説明を他人が聞いてもよくわからないことになります.
 優先順をつけていましたが,できるところからとっと片付ける必要があります.
 そうそう,勤め人を続けるので,ボランティアとしての活動ができるのかどうかがも考えなければですね.
 新年が明けて10日経ちますが,いまさらながらに本年の課題となります.
New Year's Resolution てやつです.

異業種交流会を援助してもらってみる

 参加しているかまくら駅前蔵書室で月一回行われているカマホンアレイという会員同士の交流会第二回に参加しました.

 かまくら駅前蔵書室という場所だけで緩く繋がっている会員さん同士の交流を促進して何か別のつながりを,という室長さんの意思で行われている会です.
会の準備中
せっかくなので,私の勤め先の管理職グループが管理職から徴収している会費で実施している異業種交流会支援制度を活用させていただきました.

 参加する方が一品なにかをお持ちいただく会なのですが,今回はこの支援を使ってベースラインをかさ上げさせていただきました.
 おかげさまで,普段時間が合わなくお会いしたことのない会員さんたちとお会いしていろいろな話をお伺いでき,大変な盛会となりました.

 当たり前ですが,会員さんの職業は皆さんそれぞれです.
 主婦の方,NPOの方,自営業の方,公務員の方,会社員の方,大学教授の方などなど.
 それぞれの方がそれぞれの形の「面白そう」という気持ちで会員となっていらっしゃることがわかりました.
 これからももっと,皆さんそれぞれの「面白そう」を教えてもらえれば,と思いました.
 この制度が呼び水となったかどうかわかりませんが,前回より幅広い方に会うことができて有意義な時間となりました.
 場所を提供していただいた室長さんに感謝です.


 それにしても,この制度,皆さんから「いい制度!」と口々に言っていただきました.
 確かに,
 室長さんとしては,
  会に参加していただける人が増える,
  同じビルに入っている飲食店さんとの顔つなぎができる
 飲食店さんからすると,
  依頼が来る
  宣伝ができる
 会員さんからすると,
  話が弾む,
  参加する意思が強化される
 会社とすると,
  私の勉強となる
  会社の宣伝(?)となる

 と,どこをどうとってもいいことばかり.
 はじめにこの制度を考えた方には脱帽です.
 生きるお金の使い方について考えさせらることにもなりました.

2016年1月4日月曜日

2015-2016年末年始総括

30日早朝の八幡宮
今年の正月休みは暦の都合で短いものでした.
とはいっても仕事始めが明日からなので他の方からすれば1日長いのです.
年内にやらなければならないことが山積しており,仕事納めまで駆けっぱなし.
休み中にちょこちょこと宿題をしなければならないこともあり,それならば,と何時も通り起床してジョギングをすることにしました.
 寝てばかりの休みとしなかったおかげで,
全く手をつけていなかった年賀状も29日には全部出し終わる,
かまくら駅前蔵書室年内最終開室日に御挨拶に伺えた,
31日早朝の八幡宮 間違い探し?
年始の実家参りの準備が早々に完了した
宿題に手をつけ,進めることができた(終わりはしなかったが)
難解でなかなか進まなかった本を後少しで読了までこぎつけた
など,そこそこ充実した年末年始となりました.

 そして,本日,年始の挨拶に伺った蔵書室にて,大佛次郎の「乞食大将」を「つい」読み始めてしまい,面白くて最後まで一気に読えてしまいました.
 この非常に面白い時代小説を最終日に楽しめたためか,より一層休みが充実した気分となりました.
 後はとっとと寝るだけです.
 
  このまま年度末まで公私共に怒涛のように突き進むことになります.
 2箇所で引いたおみくじいわく「備えなさい,そうすれば上手くいきます」にしたがって?先手を打って行きたいと思います.

2015年12月29日火曜日

新しい撮影装置を装備する

 いろいろあって毎朝大船駅前から大船観音を撮影しはじめて2ヶ月.
 相棒の小型コンデジは小さいだけに暗いところが苦手のため,近頃は観音様が粗い粒子で表現されるような状態になっておりました.
 簡易三脚を試しても見たのですが,結局長時間モードで撮影するしかなく,更に長時間モードでは設定がいろいろ固定されてしまい,昼間チックな写真になってしまうのでした.

 今年知り合いになった方から,伝えたい写真を撮るのが難しい,という話を伺っていたのですが,この状況にあって,「これかぁ」と真に理解できました.
 高倍率ネオ一眼を持ってすれば狙った意図の写真が撮れるには撮れるのですが,そうでなくても普段から荷物の多い私はこれ以上荷物を増やすことも耐えられず,大判素子のデジカメを見てはため息をついている日々でした.

LX7とIXY1
結局,型落ちどころかもっと前のモデルLX7の中古を導入しました.
(大判素子?という突っ込みは御容赦ください)
 コンデジというにはかなり大型ですが,そこは撮りたいものが変わってきた,ということで妥協することにしました.
 明るい光学系ということで暗いところでもはっきりとした写真が撮影できるのですが,いかんせんまだ慣れていないため使いこなせていません.

 それにしてもどちらも2012年の発売とはいえ,どちらも思い切ったコンセプトの個性的な2台で,しかもどちらも白塗りモデル.
 改めてLX7を使ってみると,IXY1の小型の中に高倍率ズームを入れ込み,なおかつ無線LANまである,というコンセプトはすばらしいものであることがよくわかりました.
 1cmまで寄れることもあり,通常使っている分には困る事はなく,本当によくできています.
 一方のLX7もさすがハイエンドコンデジ.
 F1.4からの明るい光学系がすばらしい!ないのは無線LANぐらいです.

 これからがシャッターを押すのがますます楽しみになりそうです.

2015年12月20日日曜日

ビーチグラスの思い出

昔の収集物
今回の収穫
昨日,神奈川県立近代美術館葉山館に行きました.
 午後からでしたので,展示を堪能した後夕日をみてから帰るつもりでしたので初めて一色海岸へおりました.
 風が強い日だったのか,それとも海流の関係なのか,鎌倉の材木座とは違いビーチグラスをあちこちに見つけることができました.

 そもそも,ビーチグラスを集めるようなったのは今を去ること20数年前.
学生時代にBePalを読んでビーチコーマーの記事を読んだのを覚えていたのがはじめでした.
ビー玉♪
当時は銚子までバイクを駆って出かけていました.
海流の関係から銚子ではそれこそ選り好みしながら拾うような状態でしたが,ここ鎌倉に来てからは荒れた翌日に行くと,数個見つかるような状態でした.

 というわけで,そこここにたくさん落ちている状態は昔を思い出してしまい,夢中になって拾うことに.
 気が付いたのですが,昔はビール瓶か,薬瓶の破片と思われる茶色のものばかりだったのですが,今は白が多いのですね.
 コカコーラの瓶と思われるモノも多かったのですが.
 すでに捨ててしまいましたが,昔は元ビー玉などレアなものを持っていたのを思い出しました.

 今はビーチグラスを活用している方もいらっしゃって,隔世の感がありますね.

http://beachmoney.jp/

昔は一部の人がきれいだから,と拾っている程度でしたから.

 これからもたまに拾いに行きたいと思います.

まだ若い?ものは燃えないごみに

2015年11月28日土曜日

科学技術の限界・パンドラの箱に残った希望

科学技術の限界
 マンション杭施工偽装の問題が発生していますが,私はこう考えます.
 マンションというものは科学技術で建てられています.
 ですので,施工業者としては科学技術としての「データ」で証明しようとしています.
 しかし,住んでいる人は「データ」を示されても不安は消える事はないでしょう.
住人は「科学技術」に基づいてものを考え,生活しているわけではないからです.

 「不安」を解消する科学技術はいまだ発明されていません.
 なぜなら「不安」は科学技術の範疇ではないからです.
 ですので住民の「不安」を解消するために「科学技術」である「データ」を持って来ても全く役に立たないのは当たり前だと考えます.

 私も分野は異なりますが,エンジニアの端くれ.
 私の分野で「不安」を解消するために行われているのは,問題が発生したばあい,継続的に対応する,という態度示すことと,実際にその行動を行うことです.
 いまだに私は入社直後に製作した設備で不具合や問題があれば相談に乗るし,修理や改善も行います.
 もちろん,今ではそんな事は激減していますが,設備更新を考える段階になり,それまで面倒を見ます.
 それが,不安を解消して安心に変える唯一できることだと理解しています.
 不動産業者(いわゆるデベロッパー)はこのことをよく考え,なにをしなければならないのか熟考する必要があります.

 一方私達も,科学技術に基づいて作られているものを購入している,ということはその科学技術を信じる,ということに他ならない,と理解しなければならないと思います.
 たとえば,杭のデータをみて信用ならない,と言ったところで突き詰めれば高層建築のすべては差こそ有れ,同じ土木技術に基づいて作られているのです.
 「信じない」というのは簡単ですが,意識していないかもしれませんがそれを「信じて」購入したのはユーザーです.
 誠実に行われたものであれば,原理原則を押さえ,その指標として「データ」を用いる科学技術なのですから,疑い始めるときりがないことになりかねません.

極端なことを言うと,自分で建築しない限りはすべてが信じられないことになってしまいます.

パンドラの箱に残った希望
 このように,日本中のマンションで疑心暗鬼となっているわけですが,実はマンションだけではなく,戸建て住宅も同じではないでしょうか.
 ユーザーが自分で確認できないようなものであればすべて同じことが発生すると思います.
 数年前に食品でもありましたから,これは建物に限ったことではありませんね.

 これまで日本人は,職業倫理に従い,「そんな事はしないだろう」と信じてきましたが,今回は「データ」という事実に基づくはずの「科学技術」が扱う人間次第でどうとでも嘘がつける,ということを露見させました.
 メディアによってはそれを「パンドラの箱が開けられた」と表現しているところもあります.
 しかし,大多数のエンジニアは誠実に原理原則に基づいて正直に業務を行っています.
 なぜならモノは嘘をつかないので,嘘をついてもいずれ必ずその嘘が露見し,騒ぎが大きくなるだけとわかっているからです.
 
 パンドラの箱は開けられました.
 ありとあらゆる災厄が解き放たれましたが,箱の中には希望が残されていたはずです.
 今回も希望が残っているのではないかと私は考えます.

 今回のことで多かれ少なかれ建築業界には疑惑をもたれてしまったと考えています.
 では,その疑惑を逆手にとって,自らの価値を高める事はできないでしょうか.
 誠実に施工がされている自信があるのであれば,問題があったときの追加対応を確約してはどうでしょうか.
 問題がなければ費用負担は最少となるでしょうし,その費用負担と誠実な対応によりユーザーが得る安心と,業者への信頼度はお金に変える事はできないほど貴重なものとなるでしょう.
 そのような対応を最初に宣言した業者はおそらく今回の疑惑にあっても,世の中からは高い評価と信頼を得ることとなり,かえって企業の価値が高まるのではないでしょうか.


 夢物語かもしれません.
 しかし,少なくとも私は,解決には結びつかない「データ」を持って住民の「不安」を解消させようと躍起になって費用を使うより,よほど前向きで効果があるのではないかと思うのです.

 
 

 
 
 
 

2015年11月15日日曜日

世界遺産登録へ向けた研究報告会に参加

小雨の建長寺前
本日,建長寺で行われた報告会を聞いてきました.

 なかな一言で言うことが難しい研究会のなので,参加するきっかけになった市の広報を抜粋すると….

 武家の古都・鎌倉 の世界遺産登録がイコモスから不記載勧告を受け,推薦取り下げしたため,「鎌倉」の価値を見直すため,いろいろ比較研究をして居るそうで,その中間報告を連続講座ということで3回に分けて行う.

 という第1回でした.
 お題は,
「鎌倉から始まった禅宗寺院」
 ということで,建長寺を取り上げ,その独自性(ユニーク:他にない)を研究した報告でした.
 報告でいろいろとそのユニークさを教えていただきましたが,途中で
「建長寺・禅宗寺院一点張りで登録するつもり?」と疑問符で頭が一杯になってしまいました.

 質問された方が,その点を正していただけ,
 「これ」と何か適当なターゲットを決めて調査しているのではなく,どれがユニークとして認められるか候補を考えながら調査している段階.
久しぶりにお線香を
ということでやっと理解できました.

 それにしても世界遺産登録にはいろいろな人のいろいろな考えがあるようで,報告会開始前にもお知り合いの方同士で配られた資料に向かって憤慨していた方が複数居たことが印象的でした.

 私といえば,勉強不足なので世界遺産としなければならないその理由がはっきりとはわかっていません.(だから参加してみたのですが)

 ただ, 
中国が発祥の禅宗が,文化大革命時に禅宗の高僧が処刑されてしまって途絶え,日本の禅宗寺院がその復興のために協力していること
 古い建物が破壊されて残っていないこと
 にただただ驚くばかりでした.

雨上がりの建長寺
その意味では,禅宗の高僧を当時中国から招聘し,当時からの禅宗を守っている鎌倉はユニークであるとは理解できました.
 というより,本家本元がそんなことになっていたなんて知りませんでした.
 当然のように存続しているものと思い込んでいましたから.

 欧米文化でも,「ZEN」という言葉で知られているのに,それを皆さん知ったら驚くだろうな,と思った報告会でした.

 報告会後,雨もすっかり上がっており意気揚々御朱印を頂き,隣においてあった梵鐘サブレの静かなアピール?にまけ,購入して建長寺を後にしました.


話題の?サブレ