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2017年5月3日水曜日

寓意だらけの絵画 ブリューゲル

「三つのしもべ」という言葉が浮かぶのは年のせい
NHK後援の「ミュシャ展」の後、朝日新聞グループ後援の「ブリューゲル バベルの塔展」を見てきました。
 何分バベルの塔時代の絵を対象としているので、イカロスの墜落とか、農民の婚礼といった昔百科事典で見たような絵はありません。
 正直言って、今回見たような寓意にあふれた絵を描いていたとは知りませんでした。
 (バベルや、前出の2作は名前と作品が結びついていませんでしたが)
 ということで、展示物はオランダ(昔の「ネーデルランド」)の他の作家の絵や木彫りの像などが展示されているという構成でした。

 キリスト教の像というと木工という印象はなかったので、木目がそのままの聖人たちの像が新鮮でした。
 小さい像に
来ている服の襞が美しく彫られているのを見て、日本の仏像彫刻のすばらしさを思い出しました。
 年代から考えると、日本は中国というお手本があった影響なのでしょうね。

金銭の闘いをステッカーに
さて、ボスの絵。
 実は彼の絵を意識して見たことがなかったので、ほぼ初見でした。
 含みのある絵はシュールなのですが、しっかりとした解釈があるところにマグリットのような解釈の定まらない(ない)絵とは全く異なります。
 これはこれで面白いと感じました。
 そしてブリューゲルの版画群。
貴方はなぜ壁向き?
個人的には金銭の戦い、大きな魚は小さな魚を食う、が気に入りました。
 金銭の戦いなんてまさに精緻に描かれたダジャレ
、と感じました。
 パトロンの求めに応じてボス風の絵を描いたということですが、隅から隅まで間違い探しのように楽しめるのでした。
シュール…

 さて、バベルの塔は流れながら見るスタイル。
 反対側の壁にある精密複製画でじっくりと見させていただきました。
 しかし、やっぱり牧歌的な絵の画家と結びつかないのでした。
 そして、いつもの通り余り物は買わずに(お高いボスのCD付豪華本にはかなり惹かれましたが)モンスターのガチャをやって終了でした。
とこれだけでは終わらず、帰宅してアマゾンにてタッシェン英語版のブリューゲル本をポチったというオチで終了しました。
届くの楽しみです。

 

ミュシャ展を見て

国立新美術館で行われているミュシャ展に行ってきました。
アールヌーボー調の柔らかい女性の絵ではなく、チェコに戻ってから描いた大作、スラヴ叙事詩がメインの展覧会です。
ゴールデンウイークの特別開館であったのですが、皆さんご存知で時間前に到着したのですが、既に100人以上が開場待ちで並んでおられました。

入場すると、すぐ音声ガイドを求める人の列に当たります。
通常の展覧会より多くの人が求めているように見受けられました(その理由はあとから分かったのですが)
その列をかき分け?本会場に入るとすぐ、スラヴ叙事詩の大作が並ぶホールでした。
既に会場には沢山の人が観賞中でした。
大きい作品なので、皆さん引いた位置で観賞。
作品の説明が左右と作品前にありますが、見ている所からは当然読めないので近づくことになりますが、そのおかげで作品に対してコの字型に人垣ができることになっていました。
音声ガイドを持っている方はそのままの位置で観賞されていたので、借り出しの列の意味が分かりました。
絵画としてはもちろん素晴らしいのですが、歴史的に蹂躙されたことの少ない日本民族であることを自覚しました。
色彩や明暗、絵画そのものでスラヴ民族の苦難が描かれており、主題も説明があるので理解できるのですが、描かれている人物名等を理解していればもっと心に来るものがあったのではないかと考えます。
宗教戦争の知識が少しはある私が絵から感じる無念や怒りより、きっと彼らが絵から感じる感情は強いと思います。
頭で考える感情と自分たちの民族が経てきた歴史からくる感情とでは、比べるべくもないでしょう。
やはりこれはスラヴ民族のための絵なのです。

しかし、不安、怒り、悲しみ、決意を訴えかける、強い目の表現。
イメージを強化するために空中に描かれる神などの象徴。
画面の中で受難の人々やキーとなる人を照らす強烈な光。
どれも素晴らしいものです。
撮影可の15作目イヴァンチツェ兄弟団学校
遠景の白くボケている建物や山などの描写も素晴らしいです。
個人的には9作目のベツレヘム礼拝堂の絵が暗い礼拝堂の中で燦然と光を浴びている人の印象が素晴らしいと感じました。
6作目の東ローマ皇帝として戴冠する…の一番前の丸顔のスラヴ女性も美しい!

パリ時代の作品では4つの花よりは、4芸術の方が私は好きです。
同じ絵の背景である青空
ヒヤシンス姫の美しさ・意志の強さはもちろんですが、折り曲
たくましい…

実は一番気に入ったのは、プラハ市民会館市長の間に書かれた壁画だったりします。
強い意志を示す主題となる人の表情、そして背景にいる副題の意味を象徴する人がかかれています。
闘う魂内、背景の戦士の眼力と構えた剣の力強さをはじめ、公正、堅固…どれも素晴らしい絵です。
げた肘に目が釘付けでした。
展示されているところを何度か回ってしまいました。
ミュシャが市長の間にいる人に「市長たる覚悟」をいつも思い出させる為の絵と感じました。
スラブ民族の歴史と誇りを忘れるな!そう言っているような。
背筋が伸びる、というべきか。
(気になる方は、グーグル先生に、「プラハ市民会館・市長の間」と聞いてください)

まだやっていますので、これから行かれる方はオペラグラス(死語?)を持ち、音声ガイドを借りることをお勧めします。



2016年6月26日日曜日

メアリー・カサット展にて

 2016年6月25日(土)から横浜美術館にて開催されているメアリー・カサット展に行ってきました.

 初日の昨日は完全休養としていたのでいつもとは違って2日目に最初の訪問です.

 10時少し過ぎて到着したので,開館待ちの方がちょうど全員建物の中に入ったところでした.
 本年度も横浜美術館協力会の会員であるおかげで,会員証提示で入場できます.
ということで,20人近く並ばれているチケット購入の列をすっ飛ばして入場させていただきました.(スミマセン)

 印象派が好きな方が多いという日本人に漏れるどころか完全にその中の人なので,画集が少なく,絵のやわらかいカサットをじっくり見ることができる,というのは,はずすことのできない機会なのです.

 女性らしくやわらかいタッチ,そしてやさしいまなざしの絵が多く,機会があれば見に行かれることを強くお勧めします.
 母子像はほのぼのしてしまいます.
 油彩もすばらしいのですが,晩年のパステルもとてもすばらしいです.
 人物の表情は緻密に,そして衣服などは大胆に省略されています.
 しかしそれでも主題はきっちりと表現されています.
 絵心のない私にとっては信じられない,の一言です.

 他の女性印象派画家の絵や,関係の深かったドガの絵もあり,こちらもお勧
めです.
 私個人としては,ベルト・モリゾの絵もあり正に2度おいしい?展覧会です. 
 これから各メディアで紹介されると混雑しそうですので,行かれるのでしたら早めか平日がお勧めです.
 また,チケットショップで前売りを購入するなど少しでもお安く,楽に入場できるよう工夫されたほうが良いと思います.
 
 そんな中,話題になっている初来日の絵ではなく,私はとある絵の前で釘付けになりました.
 理由はわかりませんが,その絵を見ていたら涙が出てきて止まりませんでした.
 落ち着いて一度通り過ぎ,ソファに座って遠くから眺めていても何かが私の中で揺り動かされるのでした.

 昨年,横浜美術館で行われた企画展示,蔡國強展:帰去来で,ビデオ作品を見たときも同じような経験をしました.
何かくれそうなおじさんに移動した雀
この企画展は何度も見に行きましたが,私の反応が変わる事はなく,結局理由はわからずじまいでした.
 その理由を見つけるためにも,この企画展に何度も行くことになりそうです.

 今年から会員証提示で半券をも
らえる(券を買っていないので本来半券がない)ので,それを頂き,昼食はタイアップ企画を利用させていただきました.

 ところで,横浜美術館周辺ではベンチに座って何かを食べ始めると雀が寄ってきます.
巡回しに来た鳩
そのうちいなくなりますが,次に鳩が寄ってきます.
 どちらも鎌倉の鳶のように攻撃(?)してくる事はなく,様子を見ているだけですが,誰か餌付けをしたのでしょうね.
 美術館のベンチ,屋根もあって日光も雨も防いでくれますのでお勧めです.
 
 
 

 

2016年5月3日火曜日

夏目漱石没後100年に

 昨日,横浜は港の見える公園の中にある,県立神奈川近代文学館へ,特別展「100年目に出会う夏目漱石」を見に行って来ました.

 私が夏目漱石の著作を読んだのは学校の課題で「こころ」をよま「された」ことからでした.
難しい内容に最初はなかなか読み進めなかったのですが,だんだんと引き込まれていったのを覚えています.
 もう一度夏目漱石を意識したのは,大学入試の「共通一次試験」の社会科の科目として倫理・政経を選択し,倫理にて「則天去私」という漱石の言葉を知った時でした.
 そして,漱石が行った講演,「私の個人主義」に出会います.
 よくわからないままでしたが衝撃的だったことを覚えています.

結果として当時の私は漱石のことを,「自分勝手という意味で誤解されている個人主義」を憂えた人物,小説家というよりも思想家である,と理解したのでした.

 ところで,私の母校では倫理の授業がなかったので,私大入試用の参考書を購入し,勉強したのですが,共通一次よりも詳しく,古今東西の思想家について学ぶことができました.
 おかげさまで受験した課目中最も正答率が高いのが,社会(理系なのに)という結果となり希望大学へ入学する助けとなってくれました.

 倫理学を学ぶという経験のおかげで,大学に入ってから社会学,心理学などの教養課程も興味を持って学ぶことができ,その後の私の行動に影響を及ぼしたのでした.
 在学中東洋思想,特に西田幾多郎,和辻哲郎などの日本の哲学者の著作を読んだのですが,どれも難しく,一番自分にすんなり入ったのが漱石の「私の個人主義」における主張や「則天去私」でした.
「でもさ,『天』に則するっていっても,そもそも『天』ってなによ?」ということでこの後も私の思索の冒険は続いていったのです
が….

 そんなことを思い出しながらの特別展鑑賞でした.
直筆の原稿や著作,正岡子規や高浜虚子との関係など,私の知らなかったことを多数学ぶことができてとても為になりました.
 展示の後のほうには「私の個人主義」や「則天去私」の展示もありましたが,特に則天去私は,漱石が没する展示のところでしたので, つい目頭に熱いものを感じてしまいました.

 鏡子夫人がしっかり支えていたのも良くわかり,とてもよい展示でした.

 で,出たところにある,漱石の言葉が書かれたバッジのガチャガチャ.
展示期間中の特別とのことだったのですが,サイトにどこにもなく,ついロッカーから返却された100円を投入!
 1回目で狙いの2番目である,「迷へる子,ストレイ,シープ」をGET.
調子に乗って「則天去私」を求めて2,3回とまわしてしまいましたが,結果,「自己本位」となんと「ストレイシープ」を再度GETすることになり,終了としました.
 1回100円也.値付けも絶妙.

 そのほか,一筆箋も購入して文学館を後にしました.
 実物大の落款もお勧めです.
 

2016年3月20日日曜日

紙の地図

 私は地図好きです.
かつてのバイブルです
子供のころから家にあった市街地図を眺めていました.
 自転車で2度登った箱根は2万5千分の一の地形図も持っていました.
 就職し家を出たときに東京と神奈川のの都市部がまとめて乗っている地図を購入したほどです. 
 そして,米国に赴任したときも,旅行で初めてハワイに行ったときも,最初に買ったものは地図でした.
 しかし,WEB上での地図が普通に使えるようになり,紙の地図は廃れているように思えます.

 まあ,印刷した直後から陳腐化が始まるわけですから,次々変わっていくWEB上の地図に叶うわけはありません.
 もともとデータを印刷したものなのですしね.
 でも,紙の地図は故障しない,使うのにエネルギーも必要ない.

 一方今日,部屋の整理をして東京の市街地図とハワイの地図を手放すことを決めました.
 行ったところはたいてい頭の中にしまいこまれています.
 そして思い出すときはWEBの地図をみてディテールを思い出すことにしたのです.
 今までの感謝と共に,お見送りです.

 そうそう,私は地図を見てニコニコできる種類の人間です.
 周りがわからないと落ち着かない人種(イヌ型?),ともいえるかもしれません.
 

2015年12月20日日曜日

ビーチグラスの思い出

昔の収集物
今回の収穫
昨日,神奈川県立近代美術館葉山館に行きました.
 午後からでしたので,展示を堪能した後夕日をみてから帰るつもりでしたので初めて一色海岸へおりました.
 風が強い日だったのか,それとも海流の関係なのか,鎌倉の材木座とは違いビーチグラスをあちこちに見つけることができました.

 そもそも,ビーチグラスを集めるようなったのは今を去ること20数年前.
学生時代にBePalを読んでビーチコーマーの記事を読んだのを覚えていたのがはじめでした.
ビー玉♪
当時は銚子までバイクを駆って出かけていました.
海流の関係から銚子ではそれこそ選り好みしながら拾うような状態でしたが,ここ鎌倉に来てからは荒れた翌日に行くと,数個見つかるような状態でした.

 というわけで,そこここにたくさん落ちている状態は昔を思い出してしまい,夢中になって拾うことに.
 気が付いたのですが,昔はビール瓶か,薬瓶の破片と思われる茶色のものばかりだったのですが,今は白が多いのですね.
 コカコーラの瓶と思われるモノも多かったのですが.
 すでに捨ててしまいましたが,昔は元ビー玉などレアなものを持っていたのを思い出しました.

 今はビーチグラスを活用している方もいらっしゃって,隔世の感がありますね.

http://beachmoney.jp/

昔は一部の人がきれいだから,と拾っている程度でしたから.

 これからもたまに拾いに行きたいと思います.

まだ若い?ものは燃えないごみに

2015年11月1日日曜日

楷書・行書・草書

三門
北鎌倉は円覚寺で行なわれている,宝物の風入にて宝物を見てきました.
 いつものように徒歩で北鎌倉へ.
 土曜に比べると日が差しているので暖かい日でした.
サラヴォーンの歌声を聴きながら20分ほどで到着.
 予想よりは人が居ませんでした.
 でも,やはりお好きな方が居るもので,会場の方丈にはそこそこ人がいらっしゃいました.
 掛け軸に貼ってある古文書ですが,そこそこ読めてしまうことが判明.
 少なくとも,最初と最後の数行は何とか読めます.
 これは,遥か昔の高校時代に草・行書を習ったおかげでしょうか.
 公式な文書で草書を使われてしまっては,解読が難しいだろうに,と思ったり.
 無学祖元の書いた書状の中ほど1行だけが後半曲がってしまっていたり,と要らぬところにばかり目が行き,別の楽しみ方をさせていただきました.

 と,えらそうなことを言っておりますが,私は高校時代に,件の先生に,
「生まれる時代を間違えている」(意味:草・行書に限ればとてもよい字,楷書は見られたものではない)というお言葉をいただいたこともあり,悪筆は折り紙付き.
 なんといっても,ワープロを使うようになって一番喜んだクチですので,人の書いた字について何か言うなど,全く持ってけしからん輩なのですが.

 掛け軸にかかれた涅槃図や,そのほかの絵も,どれもさすがに「宝物」,すばらしいものばかりで,これが昔から大事に保管していただいていることに感謝です.
神奈川県では唯一の国宝建造物,舎利殿
小書院(第3会場)にある,177番,の虎の絵の前で,ハテ,どこかで,と思ったら,それもそのはず,円山応挙のものでした.
 どおりで,かわいい(?)虎のはずです.
 虎というよりはネコです.終盤で見過ごしがちですが,応挙の実物を見ることができるので,応挙ファン,ネコファンは必見です.
 
 ところで,風入だけあって,保護がないため,「つば」がかかりはしないかとヒヤヒヤしました.
皆さん,結構宝物の前でおしゃべりされていましたが,私はいただいた目録で鼻と口を隠しながら鑑賞させていただきました.

 杮葺きの国宝舎利殿も見ることができ,とても感激しました.
 関東大震災で崩れたものを良くぞ修復したものです.
 普段は入れないところですので,背後のがけとやぐらが見えました.
 
 僅かに紅葉がありましたが,盛りまでは後1ヶ月ぐらいはかかるはずですのでまた,そのころに訪れたいと思います.


方丈裏の心字池に映るカエデ


2015年10月12日月曜日

春画展へ遠征

各駅からの距離(円表示)
9月中旬のころのような気候になる,ということで,かねてから予定していた春画展を見るため,文京区の永青文庫へ行ってきました.
 こちらはどの駅からも徒歩で10分以上あるということで,公式には有楽町線江戸川橋1a出口または,副都心線雑司が谷3番出口,目白駅からバス,となっています.
 私は地図を確認の上,面白そうな早稲田駅(3a出口)から歩いてみました.
 ちなみに,地図上では早稲田駅と江戸川橋はほぼ同じ.雑司が谷は坂を上がらなくてよいのですが,やや遠めといった感じです.
 実は,先日出かける予定だったのですが,横浜からは1時間以上かかるため,往復の時間を考えるとその後の予定に間に合わないことがわかったため,その日は諦めたのでした.
平日だったのに,惜しいことをしたのは後になってわかるおはなし….
当分カツは不要と思わせるサイズ

 歩く前に,お昼前となったので,腹ごしらえ.
 学生街の若者向きランチを頂きました.
 最近,ランチと調べると,ラーメンか,おしゃれなカフェのヒット率が高く,その間が生息域の私のようなおじさんは少々困る場合がありまして…というわけもあり,早稲田を選択したのでした.
 揚げたてで,ちゃんとした肉を使っており,「お化けのフライ」ということもなく,コストパフォーマンスは非常に高いものでした.
 しかも驚いたことに,脂っこくない!
 自分の半分も行かない若者が食事後にキャイキャイ言いながらたむろって居るのを見ると,自分が年を食ったことがよくわかります…ありがたや.

 さて,永青文庫に向かって出発しましたが,途中早稲田の近くで魅力的な古書店が,と思ったらブックカフェで特別に古書フェアが開催されており,ふらふらと….
(気になる方はCAT’S CRADLE で検索)
 これではいつまで経っても到着しないということで,後ろ髪を引かれながら店を後に目的地に向かいます.

 新目白通りを渡り,リーがロイヤルホテルを背にして坂を上がると,到着しました,永青文庫.
 あまり人が居ないなぁ,と油断して敷地内に入ったところ,野外特設トイレが目に入りました.
まさか,と思い,前売り券を切ってもらい中に入ると…!!!
 狭い空間にものすごい人でした.
入り口は人が居ないのでしたが
実際には大きな美術館で「混雑している」状態ほど人は居ないのでしょうが,いかんせんそこは狭い館内.

 4階の展示室から見始めるのですが,階段を上ったのと,はじめのところに空調がなく,人でごった返しているため,皆さん汗を拭き拭き鑑賞されていました.
 私は順番にこだわらない人なので,比較的空いている部分から鑑賞開始.
気が付いたら,案内の方も,「どちらから見ていただいても構いませんので空いているところからどうぞ」と案内はしていましたが,それに従っている人はほんの1割ほどでした.
 せっかく原画があるのに(特に4階の肉筆画)なかなか見ることができないこと,拡大した印刷物が展示されている(意味ないじゃん!)ということでやや欲求不満.
 階を降りていくとだんだん人がバラけてくるのですが,3階は印刷されたものになりやや数が増え,且つ部屋が狭いため難儀します.
2階が最後のフロアですが,展示物はごく少しだけ.
しかし,細川家で代々所有していたものがあり,「さすが大名」(しかも色数が多く,特別なもの)と思わせました.
 …でも,春画ですけど.

 でも,アメリカのアダルトなお店のような,あけっぴろげな健康的ないやらしさが春画のすごいところ.(されど春画)
しかも,世界的にも印刷物が庶民にいきわたっていないこの時代に刷られたこの春画が世の中に多数あったということを考えると,確かに江戸時代の日本はとんでもなく進んでいたことがわかります.
 
 日本ではそれを長い間評価していなかったのですが,今こうして国内でも春画の展覧会が開かれるという現状は興味深いことです.
 ちなみに,来場者は,男同士で来られたご老人,老夫婦,若いカップルのほか,若い女性がかなり来られていて驚くというか,何か納得してしまいました.

 実は私はこの展覧会の前に,浮世絵の本を古書店で購入していたため,目新しさ
というよりは実物を見る,というのが主眼になってしまっていました.
管理者に注目
ですので,今回のような混雑した状況では実物をじっくり見ることが叶わず,平日に訪れることができなかったのを悔やんだのでした.

2015年9月23日水曜日

THE ART OF GUNDAM 展にて

 出かけるのを延ばし延ばしにしてきたこの展覧会,やっと行ってきました.
 珍しく,音声ガイドを借りる(当然,「赤」バージョン)など,入れ込みながらの鑑賞でした.

 原則,絵コンテや,原画などの展示なので,じっくり鑑賞するかよほど好きな人でないと楽しめないかと思われました.
お約束写真スポットにて
現に,お父さんの影響で好きになったと思われる小学校低学年ぐらいの男の子は,原画シーケンスをアニメの画面と一緒に見せているところはじっと見ていましたが,背の高いオヤジ達に阻まれたせいもあるのか,あまり楽しめているようには見えませんでした.
 入り口のオープニングアニメ待ちではとっても興奮して期待一杯だったのにね.

 その一方,私を含む昔少年少女だった人たちは楽しんでおられました.

 明らかに連れてこられた,その道の方でない彼女・奥方に説明する男性がいい仕事してました.(笑)
 でも,なんだかんだいいながらも,付いてきてくれるのですから理解があるのですね,すばらしい.
…ファーストが好きだと言う,木村カエラさんも来られたのでしょうか.
 その場合は,お子さん連れ?それともダンナに説明?
 などと妄想してしまいました.

 会場でのほほえましい会話
彼氏「テキサスで,ゲルググのテストしてて」
彼女「そんなに急に知らない単語たくさん言われてもわからない~」

 ズムシティの原画を見て
女「悪魔の館みたい,いかにも悪者用ね!」

 それにしても,改めてかかわった皆さんがどれほど熱を入れていたのかがよくわかります.
原画等だけであれば,従兄が持っていたガンダム記録全集を何度も見ていたので新味はなかった部分もありましたが,手書きのコメントや,映画用に書き直された原画,大量の背景原画を見て恐れ入りました.

ライトアップされた東京タワー(クロスフィルター付)
いろいろありましたが,私はララア,アムロ,シャア,セイラが絡むシーンをみていてジーンとしてしまいました.

 ところで,入ってすぐ,富野監督の机の向かって左に置かれた映画Part3の台本(?)表紙に貼られていたシャア猫シール(なぜ?)を私は見逃しませんでしたよ.
 ああ,我ながらオタクだったなぁ…(一応過去形).

 会期末ということもあるのか,夕方からの入場でしたが人で一杯で,とても驚きました.
 あと1時間,と言う会場アナウンスで我に返り,帰途に着いたのでした.

 ちなみに,家に帰ってから「ガンダム大地に立つ」「大気圏突入」を鑑賞しました.
なんとかこの2本でとどめることができました….


2015年8月10日月曜日

鎌倉八幡宮のぼんぼりまつり初参加

夕闇の八幡宮
8月7日から9日まで行なわれていた,鎌倉八幡宮のぼんぼり祭りに8日に行ってきました.
 ぼんぼり祭りは初めてでしたので,日没よりちょっと早めに家を後にしました.
 名の知れている祭りのため,日没前から多数の人が参詣に来ていました.

 このぼんぼり祭り,有名人が書いたぼんぼりが飾られているのも知られている理由.
 私はどちらかと言えば,「ぼんぼりが多数点灯している八幡宮の宵の口」が見たかったのであまり気にしていなかったのですが,ひとつひとつのぼんぼりに書かれている(描かれている)絵柄や文字を楽しむのが本筋のようです
あんの夫妻のぼんぼり
ね.

 鳥居のほうに蛭子さんの描かれたぼんぼりを発見した後,ロンパースとカントクでおなじみの,モヨコ秀明,「あんの」夫婦,わたせせいぞう氏のものを発見.
 ああ,夫婦だから,と後ろで発言した人がいましたが,私もあなたと同じソッチのほうの人です,と心の中で変な仲間意識を持ったりしました.

 水木一郎さん,竹中直人さん,みのもんたさん,鈴木英人さん(懐かしい!)黒岩知事と松雄鎌倉市長が並んでいたりといろいろと楽しみました.

 日が暮れ始めて,あたりはぼんぼりで幻想的な雰囲気に.
ろうそくをおいていく巫女さん
19時から始まった日本舞踊の奉納を少し見てから人でごった返している八幡宮を後にしました.
 楽しいぼんぼり祭りでした.

 今回,クロスカットフィルタを持っていき,使用してみましたが,使いこな
すには修行が必要のようです.

 8日は都合により出社してからの参加でしたので,帰宅時の万歩計は1万7千歩を示していました.疲れたわけだ….

2015年7月27日月曜日

その他欲求

 欲求シリーズ3発目にしてネタ切れ.
 もともと私は車の運転が苦にならない方…というより好きな方です.
 とはいっても渋滞している道を延々トロトロ行くのは苦手(得意な方はいないと思いますが)
 近頃あまり車で出かけていないので,うずうずと運転の虫が騒いでいました.
(現在の住居は車がなくても生活できる場所なので,勢い乗らなくなってしまう)
 今回の自然に触れ合う,には地図を頼りに行った事のない道を走る,という小さな冒険(?)も含まれていました.
 えーと,カーナビはもちろん装備しています.
 ですが,ルート構築は自分で地図を見ながらルートを作り,その上でカーナビへ反映させています.
 (ホンダさん,インターナビというものを作ってくれてありがとう!)
 平地を離れてから足柄峠は片側1車線から1.5車線,足柄峠から小山町の足柄駅までは1.5~1車線という道です.
 ポーラ美術館から湖尻峠を抜けて裾野側へ降りる道は1から2車線の狭さ.
 飛ばすようなテクニックはなく,そのような車ではないので安全運転ですが,山道をうねうね進むのも車との一体感が感じられて楽しく,十分堪能させていただきました.
店先ではうなぎが泳ぐ

 この日は土用の丑の日.ここまできてうなぎで有名な三島に寄らずに帰れまい,ということでしたが,有名なお店はとても高い!
 で,検索していた問屋さん経営のうなぎ処京丸さんへ.
 三島ではなく,おなじみの沼津港でしたが,お昼のランチ1280円でうな丼が食べられるのは,文字通り「有り難い」ことです.
 午前中に運動していたので,あっという間に完食してしまいました.
ご馳走様でした
お昼も過ぎていたためか店内は思いのほか空いていましたが,地元の方は駐車場に臨時で立てられたテントで予約分を引き取っていくようで,駐車場の出入りが確認できました.

 おなかが一杯になったところで,最後の目的地,三島大社へ.
 高校生だったとき,仲間内で自転車ツーリングで訪れたのですが,時間が遅くなって参拝できずに去ってから早28年.
 へとへとになってたどり着き,目の前のうなぎやさんで二人でひとつのうな丼を食べた思い出がよみがえりました.
 ノスタルジーに浸りながら改めて参拝.
 広い敷地で,それぞれの建物も風格があり,さすがに伊豆の国一宮,歴史のある神社でした.
 御朱印を戴き,箱根峠を越えて帰宅しました.
 当分車はいいです….



社殿

 

2015年7月26日日曜日

芸術への欲求

 金時山の登山で魂を洗濯し,温泉で体を洗濯(?)したあとは,魂に栄養を,ということで,山を超えて箱根外輪山の中に入り,ポーラ美術館で開催されているセザンヌ展に立ち寄りました.

金時神社のマサカリ
…じつはその前に,金時山の外輪山内の麓にある,金時神社にも立ち寄ったのですが,なんと誰もいらっしゃらなく,社殿内をガラス越しに覗くと何もない状態….
WEB上では金時神社の御朱印情報があったので,まさかこんな状態とは思いませんでした.
 気を取り直して,参詣を行い目的地のポーラ美術館へ.
 ポーラ美術館は森の中にある,とてもきれいな建物です.
 印象派の絵画を多数所蔵していることで有名なので一度は訪れてみたいと思っていたのですが,いかんせん観光地の中にある場所ですので,なかなか足が向きませんでした.
 今回,金時山に登ることですぐ近くまで来ましたので,訪れることができました.

やっとこれました!
正直私はセザンヌという画家に対しては有名な静物画を書いた人,ルノアールと親しかった,というぐらいの知識しかなかったため,実質じっと見ることは初めてでした.
 同時代の画家と交流があり,お互いに影響を与え合いながら画風を確立していったのは理解できますが,一度画壇から遠ざかって再び戻ってきてから人気が出たのはわかりますが,「近代画家の父」と呼ばれるようになった理由はよくわかりませんでした.
 熱狂的な愛好家でも会ったピカソが言った,というのはわかりましたが.
美しい建物(の入り口)

 美術館所蔵のルノアールやモネの絵も見てシアワセな気分で美術館を後にしました.
もう少し行きやすいといいのですが,それはあの場所であの建物で,という制約があるので仕方ないのですが.
 ちなみに,横浜美術館協力会の会員証で他よりも高い割引率にて入場することができました.
卑しい話ですが,やっぱり十分元は取れるものだ,と再確認しました.


 
 

自然への欲求

 なぜか,厳しくも美しい自然に触れたいという欲求が高まったので,山に登るか,南アルプスの近くに行き山を眺めるということを考えました.
 考えが極端なのもので,山=富士山→初心者の私が一人では無理
南アルプス=遠くから眺めるだけ,ということで,比較的近くにある山,金時山の登山を選択.

 参考にさせていただいたのはこちら.

http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kanko/yama/my-car_bus_taxi.html

お邪魔します
スタート地点
私は車を使って足柄峠側から出発
ゲート前まで車で行っていますので,行きは1時間程度の予想時間です.
出勤と同じ時間に家を出て,出発は7時30分でした.すでに10台ほど車が止まっており,出遅れ感があり,ちょっとあせりました.
というのも,台風の影響で南風が強く,午後に向かって大気の状態が不安定になることが予想できました.
時間が遅くなる=気温が上がる,ということで山頂がガスって何も見えない(特に富士山が見えないとイタイ)可能性が高くなるからです.
林間ルート
ゲートには金太郎さんが,お見送り(お出迎え?)

ガイドにあった通り,しばらくは足柄峠からの尾根づたいの林の中を進みます.
途中,ヤマユリや,ギボウシの花が咲いていました.
 10分も行かないうちに降りてくる人とすれ違って焦りが….

時折きつい上りもありますが,まあ普通の登り坂という感じです.
ヤマユリ(神奈川県の花)
ここは山頂へ物資を運ぶルートになっているようで,軽トラのタイヤ跡が残っていました.また,雨により土砂が流れてしまうようで,水はけのための溝や,路面維持のために石がまかれていました.
昔毎月の様にアウトドア雑誌を読んでいたころ,このような維持がどれほど大変かという記事を読んだことを思い出しました.
 さて,20分ぐらいで展望が開けてきて,夕日の滝分岐に到着.富士山の方角を見ると…もう雲が!
 進行方向を見ると金時山本体(?)が立ちふさがっています.
ギボウシの仲間
ここまでの時間から考えると,後40分で上ることになっているのですが,距離は700mとなっているということで,この先ののぼりが如何にきついかが数字からも明らかになっています.

 ここで,写真を撮ったりしてしばし休憩.
 富士山の雲のかかり方から,西のほうから湿った空気が盛んに供給されていることがはっきりわかりましたので,午後は荒れそうな予感がしました.
 予想が当たってここまでいい天気でしたので,朝早めに出て本当によかった,と天気に感謝.
 会社の人があちらで,富士登山競争に参加していることを思うと,「うげー」と思うと共に,無事と天候に恵まれたまま終了することを祈って再出発.
 この先は,急激に高度を稼ぐべく,階段階段また階段.途中アルミの階段が数回.
 休みながら上りましたが,とっても厳しかったです.
 心臓がドキドキし,滝のような大汗を流しつつ水を飲みつつ上っていきます.
立ちふさがる(?)金時山
日ごろ1万歩以上歩いている私ですが,階段はきつい.
 普段は一歩一段(右で一段,左で一段)ですが,右足で一段上ったら,左足を同じ段に乗せ,それから次の段へ足を出して足の負担軽減を図りました.
 しかも踏み出しを左右変えながらの登りです.
 前の日に雨が降っていたため,途中の岩場が滑りやすく,短時間の行程とはいえ,これはれっきとした登山.
 個人的な感じですが,ハイキングではないと思います.
雲のかかる富士山
これに比べると確かに,鎌倉アルプスはハイキング….
 靴もあえて登山用のハイカットの靴ではなく,軽登山用の短い靴でしたが,火山性のとがった岩が多いこと,傾斜がきつく足首の負担を考えるとハイカットのほうが安全と思いました.
 写真はありませんが,振り返ると,先ほど休んだところが下に見えたり,葉の間から遠くが見えますので眺めはよいと感じました.
 下りでこれが見られれば,爽快かと思いますが,いかんせん余裕がなく,写真はありません.
 また,よろけて足を踏み外すと,バランスを崩して落下してもおかしくないところが数箇所ありますので,要注意です.
実際,途中で険しさと足の心配で帰り道が心配になるくらいの傾斜でした.
 さて,建物が見えてきて金時山山頂です.
金時山山頂
お茶屋さんが2件ありますが,私は何も買わず,持って上がった甘い菓子パンと水をいただきながら休憩しました.
 結局出発してから50分かかりました.
飛ばしたつもりはありませんでしたが,標準時間よりは早く到着できました.

 トンボに時折集られながら?汗びっしょりで,持ってきた扇子で扇ぎっぱなしでした.
 肝心の眺望ですが,やっぱり雲が出てきており,残念ながら富士山を見ることはできませんでした.
 休んでいると,別ルートから登ってこられた方がやってきて山頂がにぎやかになってきました.
 30分ほど休んで下山しましたが,やはり下りはきつかったです.
 山は下りのほうがきつい,という言葉通り,足に負担がかかります.しかも階段なので,どうしても階段のピッチに合わせないわけには行かず,いっそう足に負担がかかります.
芦ノ湖方面望む
帰りは行きと同じ50分かけて戻ってきました.
 途中,他の登山者と一緒になったのですが,68歳といわれる方は私を追い越して行き,元気一杯でした.
 きっと鍛え方が違うのでしょうね.
 最後の緩やかな道のおかげで息は整っていましたので車に戻ってきて荷物を降ろし,すぐに出発しました.
 足柄峠にある足柄城址に立ち寄るためです.
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 足柄城址は山城で,かつては要所だったようですが,今は訪れる方もまばらのようで,くるぶしまでの草が生えていました.
金時山にかかる雲で富士山は見えず
景色はよいのですが,残念ながら富士山は雲に隠れており見ることができませんでした.
 全体を見ようと歩いていたのですが,二の郭まで行ったところでスズメバチが現れ,警告してきたのであわてて退散しました.
 ここまでの山道が結構厳しいのですが,冬,雪が降っていなければ景色はとてもよさそうです.
 このあと,汗だくになった体をさっぱりさせるべく,小山町側におりて,町営温泉につかり,ちょっとした登山は終了しました.
 
 短い時間でしたが,自然に触れることでリフレッシュしました.
 また時期を変えて登ってみたいと思いました.
足柄城址一の郭から富士山は…残念

開始直後にお邪魔