技術の世界も日進月歩なのですが,宇宙に対する理解も日進月歩のようです.
久しく宇宙についてまじめに調べることもしていなかったのですが,最近放送大学で宇宙に関する講座を見ています.
あくまでも「見て」いるだけというところがミソ?なのですが…
技術の進歩により,昔よりもかなりのことが明らかになってきており,理論も進んでいることがわかりました.
昔の私の理解は,宇宙には終わりがあるわけではなく,ここから見える宇宙には限りがある,
というものだったのですが,
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ESA/Hubble & NASA |
つまり138億光年より遠くの宇宙を見ることはできない.
しかし,理論によると,そこが「宇宙の果て」と決まったわけでもなく,なかなか興味深い議論がなされているようです.
それにしても,人類の知りたいという欲求は科学技術の進歩を促し,宇宙の根源まで遡る勢いです.
まるで,神の足跡を見つけようとしているみたいです.
その昔,物理の統一理論を研究している人は,神の手を感じる,という旨のことを聞いたことがありますが,その気持ちはわかるような気がします.
もっとも私は自然の美しさを見るだけで神を感じてしまう,八百万の神を信じる日本人そのものみたいな人物ですので,レベルが全く違いますが.
結局この世界について深く知れば知るほど,世界の奥深さを感じることになり,原始時代のアミニズムのように,人は世界に「畏れ」を感じ,そこに神を感じてしまうのかもしれません.
スケールが違いますが,エンジニアである私も日々業務でその現象の「原理原則」を突き止め,よい工程を築きあげられるよう,日々努力しております.
原理原則が見つかったときの嬉しさが,私のエネルギーとなっているのですが,おそらく理論物理学を修めている方も,程度の違いこそあれきっと私のように「嬉しい」体験のために,日々精進されているのでしょう.
もしかしたら,私が宇宙に関するプログラムが好きなのは,とてつもなく巨大な謎に向かって挑戦している方々を知ること,その成果を知ることなのかもしれません.