2015年12月29日火曜日

新しい撮影装置を装備する

 いろいろあって毎朝大船駅前から大船観音を撮影しはじめて2ヶ月.
 相棒の小型コンデジは小さいだけに暗いところが苦手のため,近頃は観音様が粗い粒子で表現されるような状態になっておりました.
 簡易三脚を試しても見たのですが,結局長時間モードで撮影するしかなく,更に長時間モードでは設定がいろいろ固定されてしまい,昼間チックな写真になってしまうのでした.

 今年知り合いになった方から,伝えたい写真を撮るのが難しい,という話を伺っていたのですが,この状況にあって,「これかぁ」と真に理解できました.
 高倍率ネオ一眼を持ってすれば狙った意図の写真が撮れるには撮れるのですが,そうでなくても普段から荷物の多い私はこれ以上荷物を増やすことも耐えられず,大判素子のデジカメを見てはため息をついている日々でした.

LX7とIXY1
結局,型落ちどころかもっと前のモデルLX7の中古を導入しました.
(大判素子?という突っ込みは御容赦ください)
 コンデジというにはかなり大型ですが,そこは撮りたいものが変わってきた,ということで妥協することにしました.
 明るい光学系ということで暗いところでもはっきりとした写真が撮影できるのですが,いかんせんまだ慣れていないため使いこなせていません.

 それにしてもどちらも2012年の発売とはいえ,どちらも思い切ったコンセプトの個性的な2台で,しかもどちらも白塗りモデル.
 改めてLX7を使ってみると,IXY1の小型の中に高倍率ズームを入れ込み,なおかつ無線LANまである,というコンセプトはすばらしいものであることがよくわかりました.
 1cmまで寄れることもあり,通常使っている分には困る事はなく,本当によくできています.
 一方のLX7もさすがハイエンドコンデジ.
 F1.4からの明るい光学系がすばらしい!ないのは無線LANぐらいです.

 これからがシャッターを押すのがますます楽しみになりそうです.

2015年12月20日日曜日

ビーチグラスの思い出

昔の収集物
今回の収穫
昨日,神奈川県立近代美術館葉山館に行きました.
 午後からでしたので,展示を堪能した後夕日をみてから帰るつもりでしたので初めて一色海岸へおりました.
 風が強い日だったのか,それとも海流の関係なのか,鎌倉の材木座とは違いビーチグラスをあちこちに見つけることができました.

 そもそも,ビーチグラスを集めるようなったのは今を去ること20数年前.
学生時代にBePalを読んでビーチコーマーの記事を読んだのを覚えていたのがはじめでした.
ビー玉♪
当時は銚子までバイクを駆って出かけていました.
海流の関係から銚子ではそれこそ選り好みしながら拾うような状態でしたが,ここ鎌倉に来てからは荒れた翌日に行くと,数個見つかるような状態でした.

 というわけで,そこここにたくさん落ちている状態は昔を思い出してしまい,夢中になって拾うことに.
 気が付いたのですが,昔はビール瓶か,薬瓶の破片と思われる茶色のものばかりだったのですが,今は白が多いのですね.
 コカコーラの瓶と思われるモノも多かったのですが.
 すでに捨ててしまいましたが,昔は元ビー玉などレアなものを持っていたのを思い出しました.

 今はビーチグラスを活用している方もいらっしゃって,隔世の感がありますね.

http://beachmoney.jp/

昔は一部の人がきれいだから,と拾っている程度でしたから.

 これからもたまに拾いに行きたいと思います.

まだ若い?ものは燃えないごみに

2015年11月28日土曜日

科学技術の限界・パンドラの箱に残った希望

科学技術の限界
 マンション杭施工偽装の問題が発生していますが,私はこう考えます.
 マンションというものは科学技術で建てられています.
 ですので,施工業者としては科学技術としての「データ」で証明しようとしています.
 しかし,住んでいる人は「データ」を示されても不安は消える事はないでしょう.
住人は「科学技術」に基づいてものを考え,生活しているわけではないからです.

 「不安」を解消する科学技術はいまだ発明されていません.
 なぜなら「不安」は科学技術の範疇ではないからです.
 ですので住民の「不安」を解消するために「科学技術」である「データ」を持って来ても全く役に立たないのは当たり前だと考えます.

 私も分野は異なりますが,エンジニアの端くれ.
 私の分野で「不安」を解消するために行われているのは,問題が発生したばあい,継続的に対応する,という態度示すことと,実際にその行動を行うことです.
 いまだに私は入社直後に製作した設備で不具合や問題があれば相談に乗るし,修理や改善も行います.
 もちろん,今ではそんな事は激減していますが,設備更新を考える段階になり,それまで面倒を見ます.
 それが,不安を解消して安心に変える唯一できることだと理解しています.
 不動産業者(いわゆるデベロッパー)はこのことをよく考え,なにをしなければならないのか熟考する必要があります.

 一方私達も,科学技術に基づいて作られているものを購入している,ということはその科学技術を信じる,ということに他ならない,と理解しなければならないと思います.
 たとえば,杭のデータをみて信用ならない,と言ったところで突き詰めれば高層建築のすべては差こそ有れ,同じ土木技術に基づいて作られているのです.
 「信じない」というのは簡単ですが,意識していないかもしれませんがそれを「信じて」購入したのはユーザーです.
 誠実に行われたものであれば,原理原則を押さえ,その指標として「データ」を用いる科学技術なのですから,疑い始めるときりがないことになりかねません.

極端なことを言うと,自分で建築しない限りはすべてが信じられないことになってしまいます.

パンドラの箱に残った希望
 このように,日本中のマンションで疑心暗鬼となっているわけですが,実はマンションだけではなく,戸建て住宅も同じではないでしょうか.
 ユーザーが自分で確認できないようなものであればすべて同じことが発生すると思います.
 数年前に食品でもありましたから,これは建物に限ったことではありませんね.

 これまで日本人は,職業倫理に従い,「そんな事はしないだろう」と信じてきましたが,今回は「データ」という事実に基づくはずの「科学技術」が扱う人間次第でどうとでも嘘がつける,ということを露見させました.
 メディアによってはそれを「パンドラの箱が開けられた」と表現しているところもあります.
 しかし,大多数のエンジニアは誠実に原理原則に基づいて正直に業務を行っています.
 なぜならモノは嘘をつかないので,嘘をついてもいずれ必ずその嘘が露見し,騒ぎが大きくなるだけとわかっているからです.
 
 パンドラの箱は開けられました.
 ありとあらゆる災厄が解き放たれましたが,箱の中には希望が残されていたはずです.
 今回も希望が残っているのではないかと私は考えます.

 今回のことで多かれ少なかれ建築業界には疑惑をもたれてしまったと考えています.
 では,その疑惑を逆手にとって,自らの価値を高める事はできないでしょうか.
 誠実に施工がされている自信があるのであれば,問題があったときの追加対応を確約してはどうでしょうか.
 問題がなければ費用負担は最少となるでしょうし,その費用負担と誠実な対応によりユーザーが得る安心と,業者への信頼度はお金に変える事はできないほど貴重なものとなるでしょう.
 そのような対応を最初に宣言した業者はおそらく今回の疑惑にあっても,世の中からは高い評価と信頼を得ることとなり,かえって企業の価値が高まるのではないでしょうか.


 夢物語かもしれません.
 しかし,少なくとも私は,解決には結びつかない「データ」を持って住民の「不安」を解消させようと躍起になって費用を使うより,よほど前向きで効果があるのではないかと思うのです.

 
 

 
 
 
 

2015年11月15日日曜日

世界遺産登録へ向けた研究報告会に参加

小雨の建長寺前
本日,建長寺で行われた報告会を聞いてきました.

 なかな一言で言うことが難しい研究会のなので,参加するきっかけになった市の広報を抜粋すると….

 武家の古都・鎌倉 の世界遺産登録がイコモスから不記載勧告を受け,推薦取り下げしたため,「鎌倉」の価値を見直すため,いろいろ比較研究をして居るそうで,その中間報告を連続講座ということで3回に分けて行う.

 という第1回でした.
 お題は,
「鎌倉から始まった禅宗寺院」
 ということで,建長寺を取り上げ,その独自性(ユニーク:他にない)を研究した報告でした.
 報告でいろいろとそのユニークさを教えていただきましたが,途中で
「建長寺・禅宗寺院一点張りで登録するつもり?」と疑問符で頭が一杯になってしまいました.

 質問された方が,その点を正していただけ,
 「これ」と何か適当なターゲットを決めて調査しているのではなく,どれがユニークとして認められるか候補を考えながら調査している段階.
久しぶりにお線香を
ということでやっと理解できました.

 それにしても世界遺産登録にはいろいろな人のいろいろな考えがあるようで,報告会開始前にもお知り合いの方同士で配られた資料に向かって憤慨していた方が複数居たことが印象的でした.

 私といえば,勉強不足なので世界遺産としなければならないその理由がはっきりとはわかっていません.(だから参加してみたのですが)

 ただ, 
中国が発祥の禅宗が,文化大革命時に禅宗の高僧が処刑されてしまって途絶え,日本の禅宗寺院がその復興のために協力していること
 古い建物が破壊されて残っていないこと
 にただただ驚くばかりでした.

雨上がりの建長寺
その意味では,禅宗の高僧を当時中国から招聘し,当時からの禅宗を守っている鎌倉はユニークであるとは理解できました.
 というより,本家本元がそんなことになっていたなんて知りませんでした.
 当然のように存続しているものと思い込んでいましたから.

 欧米文化でも,「ZEN」という言葉で知られているのに,それを皆さん知ったら驚くだろうな,と思った報告会でした.

 報告会後,雨もすっかり上がっており意気揚々御朱印を頂き,隣においてあった梵鐘サブレの静かなアピール?にまけ,購入して建長寺を後にしました.


話題の?サブレ

 
 

2015年11月1日日曜日

楷書・行書・草書

三門
北鎌倉は円覚寺で行なわれている,宝物の風入にて宝物を見てきました.
 いつものように徒歩で北鎌倉へ.
 土曜に比べると日が差しているので暖かい日でした.
サラヴォーンの歌声を聴きながら20分ほどで到着.
 予想よりは人が居ませんでした.
 でも,やはりお好きな方が居るもので,会場の方丈にはそこそこ人がいらっしゃいました.
 掛け軸に貼ってある古文書ですが,そこそこ読めてしまうことが判明.
 少なくとも,最初と最後の数行は何とか読めます.
 これは,遥か昔の高校時代に草・行書を習ったおかげでしょうか.
 公式な文書で草書を使われてしまっては,解読が難しいだろうに,と思ったり.
 無学祖元の書いた書状の中ほど1行だけが後半曲がってしまっていたり,と要らぬところにばかり目が行き,別の楽しみ方をさせていただきました.

 と,えらそうなことを言っておりますが,私は高校時代に,件の先生に,
「生まれる時代を間違えている」(意味:草・行書に限ればとてもよい字,楷書は見られたものではない)というお言葉をいただいたこともあり,悪筆は折り紙付き.
 なんといっても,ワープロを使うようになって一番喜んだクチですので,人の書いた字について何か言うなど,全く持ってけしからん輩なのですが.

 掛け軸にかかれた涅槃図や,そのほかの絵も,どれもさすがに「宝物」,すばらしいものばかりで,これが昔から大事に保管していただいていることに感謝です.
神奈川県では唯一の国宝建造物,舎利殿
小書院(第3会場)にある,177番,の虎の絵の前で,ハテ,どこかで,と思ったら,それもそのはず,円山応挙のものでした.
 どおりで,かわいい(?)虎のはずです.
 虎というよりはネコです.終盤で見過ごしがちですが,応挙の実物を見ることができるので,応挙ファン,ネコファンは必見です.
 
 ところで,風入だけあって,保護がないため,「つば」がかかりはしないかとヒヤヒヤしました.
皆さん,結構宝物の前でおしゃべりされていましたが,私はいただいた目録で鼻と口を隠しながら鑑賞させていただきました.

 杮葺きの国宝舎利殿も見ることができ,とても感激しました.
 関東大震災で崩れたものを良くぞ修復したものです.
 普段は入れないところですので,背後のがけとやぐらが見えました.
 
 僅かに紅葉がありましたが,盛りまでは後1ヶ月ぐらいはかかるはずですのでまた,そのころに訪れたいと思います.


方丈裏の心字池に映るカエデ


秋の夜長には琥珀色の液体とJAZZを

 秋が深まってくると,なぜかJAZZが聞きたくなります.
 で,聞きながらたらたらと読書していると,右手にグラスが欲しくなります.

 そんなときにはウィスキーをちびちびと飲むのがお気に入りです.
 某ドラマのおかげで消費量が増加した一方,過去に売り上げ伸び悩みから仕込み量を減らしていたため,お気に入りのニッカのモルトウィスキーが手に入りにくくなっています.
 ウィスキーはニッカ派の私.
 ブレンデッドモルトのモルトクラブで十分おいしいので,愛飲しているのですが,今年は店においていないことが多い&値段が高止まり傾向です.
 竹鶴もいいんですけれどねぇ,宮城峡や余市も手に入りくい&値上がりしており私としては困った限り.
 昔は三色(黒,赤,白)あったピュアモルトシリーズも,公式には黒と赤のみに.
 10月上旬に奇跡的に売っていたものを抱えるように引っつかんだのが,写真のもの.
 貴重なピュアモルトの「白」です.
 
 大事に飲みます.
もったいない,という声も聞こえそうですが,ソーダ割で

 

2015年10月25日日曜日

セレンディピティ

 金曜日に,とても幸運な出来事がありました.
 10年近く連絡のなかった友人夫妻と偶然私の地元駅で出会ったのです.
 とある理由によりお互いの連絡が途絶えてしまって10年近くでした.

 その日は平日.
 私は疲れから通常よりも早く業務を切り上げ,床屋に寄った帰りでした.
 しかも,電車はいつもより3分遅れて駅に到着し,しかも私は久しぶりに帰りがけに一杯引っ掛けようと,いつもとは違う改札に向かっている途中でした.
 たまたま,並びの書店で地元特集の本が売られていて,そちらのほうを横目で見ながら歩いていました.
 
 友人夫妻の最寄り駅はここではなく,横浜市といっても離れた駅.
 たまたまお休みを取って夫婦で鎌倉に散策に来て,夕食を採って,何気なく駅構内の店に立ち寄ったところでした.

 床屋の順番が違っても,電車が定刻でも,私が呑んで帰宅するつもりがなくても,本屋のほうに視線を移さなければ気が付かなかったのです.
 友人夫妻も,食事をしなければ,たまたま入った駅構内のしかも書店の並びの店に居なければ,見つけられなかったのです.

 数々の偶然が重なって再会することになりましたが,再会して旧交を温めたお店で話したところによると,お互い折に触れてお互いのことを考えていたことが判明.
 偶然が発生したのもお互いそれぞれ,なんとなく納得してしまいました.

 加えて,私は最近頻繁にある,人との出会いによって人に対して敏感になっていたというのもプラスに働いたようです. 
 いろいろな偶然により再び連絡を取り合えることがわかった金曜日,幸せな偶然に素直に感謝です.
 

2015年10月17日土曜日

アシモフの紡いだ壮大な物語

 先月,地球にこのまま人類が永続的に住んでいけるのか,ということで,半分まじめに,半分SF的に考えてみました.
SF的な思考
 たまたま読み返していたら,無性にアシモフを読み返したくなってきました.
 紡がれた時系列的には,「鋼鉄都市」から,「夜明けのロボット」です.

 思い出せないので,アシモフが人類が鋼鉄都市に引きこもって生活するようになった理由を書いていたか確認してみたいのです.
 そして,アシモフがロボット達に語らせた,地球を去る必要性について,もう一度読んでみたいと感じました.
 これらの物語(間の「はだかの太陽」を含めると3冊)はミステリの形をとっているものの,長い長い物語&もともと好きなシリーズですので,きっと夜通し読んでしまいそうです.

 純粋に合理的な行動を行なうロボット達が,ロボット三原則に従い,人間のために人間が地球から去らざるを得ない道を引いていく最後までをもう一度読んで,科学者でもあったアシモフがなにを考えていたのかをもう一度確認したいと,痛切に感じました.


2015年10月12日月曜日

春画展へ遠征

各駅からの距離(円表示)
9月中旬のころのような気候になる,ということで,かねてから予定していた春画展を見るため,文京区の永青文庫へ行ってきました.
 こちらはどの駅からも徒歩で10分以上あるということで,公式には有楽町線江戸川橋1a出口または,副都心線雑司が谷3番出口,目白駅からバス,となっています.
 私は地図を確認の上,面白そうな早稲田駅(3a出口)から歩いてみました.
 ちなみに,地図上では早稲田駅と江戸川橋はほぼ同じ.雑司が谷は坂を上がらなくてよいのですが,やや遠めといった感じです.
 実は,先日出かける予定だったのですが,横浜からは1時間以上かかるため,往復の時間を考えるとその後の予定に間に合わないことがわかったため,その日は諦めたのでした.
平日だったのに,惜しいことをしたのは後になってわかるおはなし….
当分カツは不要と思わせるサイズ

 歩く前に,お昼前となったので,腹ごしらえ.
 学生街の若者向きランチを頂きました.
 最近,ランチと調べると,ラーメンか,おしゃれなカフェのヒット率が高く,その間が生息域の私のようなおじさんは少々困る場合がありまして…というわけもあり,早稲田を選択したのでした.
 揚げたてで,ちゃんとした肉を使っており,「お化けのフライ」ということもなく,コストパフォーマンスは非常に高いものでした.
 しかも驚いたことに,脂っこくない!
 自分の半分も行かない若者が食事後にキャイキャイ言いながらたむろって居るのを見ると,自分が年を食ったことがよくわかります…ありがたや.

 さて,永青文庫に向かって出発しましたが,途中早稲田の近くで魅力的な古書店が,と思ったらブックカフェで特別に古書フェアが開催されており,ふらふらと….
(気になる方はCAT’S CRADLE で検索)
 これではいつまで経っても到着しないということで,後ろ髪を引かれながら店を後に目的地に向かいます.

 新目白通りを渡り,リーがロイヤルホテルを背にして坂を上がると,到着しました,永青文庫.
 あまり人が居ないなぁ,と油断して敷地内に入ったところ,野外特設トイレが目に入りました.
まさか,と思い,前売り券を切ってもらい中に入ると…!!!
 狭い空間にものすごい人でした.
入り口は人が居ないのでしたが
実際には大きな美術館で「混雑している」状態ほど人は居ないのでしょうが,いかんせんそこは狭い館内.

 4階の展示室から見始めるのですが,階段を上ったのと,はじめのところに空調がなく,人でごった返しているため,皆さん汗を拭き拭き鑑賞されていました.
 私は順番にこだわらない人なので,比較的空いている部分から鑑賞開始.
気が付いたら,案内の方も,「どちらから見ていただいても構いませんので空いているところからどうぞ」と案内はしていましたが,それに従っている人はほんの1割ほどでした.
 せっかく原画があるのに(特に4階の肉筆画)なかなか見ることができないこと,拡大した印刷物が展示されている(意味ないじゃん!)ということでやや欲求不満.
 階を降りていくとだんだん人がバラけてくるのですが,3階は印刷されたものになりやや数が増え,且つ部屋が狭いため難儀します.
2階が最後のフロアですが,展示物はごく少しだけ.
しかし,細川家で代々所有していたものがあり,「さすが大名」(しかも色数が多く,特別なもの)と思わせました.
 …でも,春画ですけど.

 でも,アメリカのアダルトなお店のような,あけっぴろげな健康的ないやらしさが春画のすごいところ.(されど春画)
しかも,世界的にも印刷物が庶民にいきわたっていないこの時代に刷られたこの春画が世の中に多数あったということを考えると,確かに江戸時代の日本はとんでもなく進んでいたことがわかります.
 
 日本ではそれを長い間評価していなかったのですが,今こうして国内でも春画の展覧会が開かれるという現状は興味深いことです.
 ちなみに,来場者は,男同士で来られたご老人,老夫婦,若いカップルのほか,若い女性がかなり来られていて驚くというか,何か納得してしまいました.

 実は私はこの展覧会の前に,浮世絵の本を古書店で購入していたため,目新しさ
というよりは実物を見る,というのが主眼になってしまっていました.
管理者に注目
ですので,今回のような混雑した状況では実物をじっくり見ることが叶わず,平日に訪れることができなかったのを悔やんだのでした.

2015年10月11日日曜日

無になって?楽しむ

 本日かまくら駅前蔵書室で行なわれた読書の秋まつりにて,ぞうさんと赤いめがねさんのライブを聞いてきました.
 トークも楽しく,音楽も楽しく,思いっきり楽しませていただきました.

 で,演奏者の赤いめがねさん,こと古田朝映さんから,「ニコニコしながら聞いていた人」というコメントをいただきました.
 ばれてますね.
 ですが,無意識です,あくまでも.
 ただし,音楽や講演,絵画などを見るときは,素になって(オープンマインド,と自分では勝手に言っております)
 感じるようにしているため,そのときはニタニタ顔になっている…と思っていました.
 (自分の表情は確認できませんので)
 今回,はっきりと御指摘いただきましたので,やはりそのまんま顔に出ているということで,確定.

 同じように講演を聴いていていると自然に体が前のめりに….
 今日の講演の後でも言われてしまいました.(あははは)

 ここのところよくコンサートにいきますが,暗がりですのでおそらく周囲の人は「この「ニタニタ顔」には気がつかないのだと思います.

 ちなみに,ここの所立て続けに聞きに言っている畠山美由紀さんも田島貴男さんもどちらもMCが楽しい人で,テレビでお笑いを聞いているように受けています.
 ライブの最初っからこの調子なので,間違いなく周りから浮いている(周りの方は「あったまる」のが遅い)と感じていますが,「楽しみ」に行っているので全く気にしないようにしていますけれど.

 そういう意味でも今日のお2人はとっても楽しかったです.
 CDがないので,「水分取られる」と「たまねぎ」が回らなくなったころ禁断症状が出るかもしれません.
 いい曲も一杯ですよ~.
 

 で,つまらない講演だといったいどういう態度となっているのか,ヒヤヒヤものであります.
 ものすごい怖い顔だったりして.
 会社の年始挨拶などでも一番前で聞いているので,社長の話がつまらないと感じたら…,ゾーっとしますね.
 

まだまだできることアリ?

 本日,かまくら駅前蔵書室にておこなわれた読書の秋まつりに参加してきました.
ぞうさんと赤いメガネさんのライブと,山崎大地さん,絵本「ロケット王子」の作者であるまゆこさんのトークショーでした.
 ライブ,についてはまたの機会として,トークショーもとても楽しめました.

 民間の宇宙ビジネスが遅れている日本の現状についてお話いただきました.
 国策で宇宙事業を行なっている日本では無理もないのかもしれませんが,この話を伺ったときに,燃料電池の事業について中央に近い方が言っていたことを思い出しました.

 クリーンディーゼルだろうと燃料電池車だろうと何でもよい.要は日本の技術が他の国より進んでいさえすればなんでもよい.
 燃料電池には費用を使ってきたし,そろそろ後は民間でやってもらうことになる….
 そして,事実燃料電池に対する補助金事業は終焉し,「水素ステーション」を作る方にシフトしていきました.
 
 さて,それはともかく,宇宙に行くためにいろいろなことをしている山崎さん.
 宇宙にかかわることを遥か昔にあきらめてしまったのですが,何かできるかもしれない,少しそう思いはじめました.
 それが何かを探してみようと思います.
 
 

2015年9月23日水曜日

THE ART OF GUNDAM 展にて

 出かけるのを延ばし延ばしにしてきたこの展覧会,やっと行ってきました.
 珍しく,音声ガイドを借りる(当然,「赤」バージョン)など,入れ込みながらの鑑賞でした.

 原則,絵コンテや,原画などの展示なので,じっくり鑑賞するかよほど好きな人でないと楽しめないかと思われました.
お約束写真スポットにて
現に,お父さんの影響で好きになったと思われる小学校低学年ぐらいの男の子は,原画シーケンスをアニメの画面と一緒に見せているところはじっと見ていましたが,背の高いオヤジ達に阻まれたせいもあるのか,あまり楽しめているようには見えませんでした.
 入り口のオープニングアニメ待ちではとっても興奮して期待一杯だったのにね.

 その一方,私を含む昔少年少女だった人たちは楽しんでおられました.

 明らかに連れてこられた,その道の方でない彼女・奥方に説明する男性がいい仕事してました.(笑)
 でも,なんだかんだいいながらも,付いてきてくれるのですから理解があるのですね,すばらしい.
…ファーストが好きだと言う,木村カエラさんも来られたのでしょうか.
 その場合は,お子さん連れ?それともダンナに説明?
 などと妄想してしまいました.

 会場でのほほえましい会話
彼氏「テキサスで,ゲルググのテストしてて」
彼女「そんなに急に知らない単語たくさん言われてもわからない~」

 ズムシティの原画を見て
女「悪魔の館みたい,いかにも悪者用ね!」

 それにしても,改めてかかわった皆さんがどれほど熱を入れていたのかがよくわかります.
原画等だけであれば,従兄が持っていたガンダム記録全集を何度も見ていたので新味はなかった部分もありましたが,手書きのコメントや,映画用に書き直された原画,大量の背景原画を見て恐れ入りました.

ライトアップされた東京タワー(クロスフィルター付)
いろいろありましたが,私はララア,アムロ,シャア,セイラが絡むシーンをみていてジーンとしてしまいました.

 ところで,入ってすぐ,富野監督の机の向かって左に置かれた映画Part3の台本(?)表紙に貼られていたシャア猫シール(なぜ?)を私は見逃しませんでしたよ.
 ああ,我ながらオタクだったなぁ…(一応過去形).

 会期末ということもあるのか,夕方からの入場でしたが人で一杯で,とても驚きました.
 あと1時間,と言う会場アナウンスで我に返り,帰途に着いたのでした.

 ちなみに,家に帰ってから「ガンダム大地に立つ」「大気圏突入」を鑑賞しました.
なんとかこの2本でとどめることができました….


2015年9月13日日曜日

仏教美術について学んでみる

 9/12に会員となっている,横浜美術館協力会主催の講演会,
で,購入したのがこの本
日本仏教美術の源流-法隆寺金堂と敦煌石窟の壁画-
を聴講してきました.
 仏教美術については知らないことが多く,そもそも仏様はお釈迦様だけしか知らない私にはとても勉強になりました.
 倫理学では,「教祖」であるガウタマシッタールタのことしか勉強しませんので….

 それにしても,いくら唐の時代で同じとはいえ,法隆寺金堂と中国の敦煌で同じ様式の絵が描かれているとは,もちろん時間差は10年単位であったのだろうけど,日本と中国は文化でつながっていたことを考えると,感慨深いものでした.
 仏様が印を結んでいたり,座り方の差で見分けられる事をはじめて知り,仏像マニアとまではいかなくても,少し興味が出てきました.

 それにしても,かつて,古文・漢文が好きだったことを思い出し,いまだにこの「理系文系ミックス体制」は変わらないのだなぁ,とふと考えたのでした.
 無駄に「脳」力消費しているのかもですね!
 

2015年9月5日土曜日

ミライを考える

 SFといったトンでもなく,または現在とのつながりが希薄なミライではなく,地に足の着いた自分の未来を考えてみました.
 具体的には,以前NHK日曜朝の番組,「サキどり」で紹介されたいた「未来家計簿」を作って見たのです.

 グーグル先生検索「未来家計簿」

 未来,とはいえ40をとうに過ぎた私にとってはリアルですねぇ.
結果,身もふたもないのですが,あまり贅沢しなければ平均寿命までは金欠にならずに生きていけそうと言うことが判明しました.

 知らないより,知っていたほうが対応できる,という,「知」の力を信じるのであれば,有用です.
「そんなこといってもこの先なにがあるかなんて,わからないじゃない?」と言う人には全く意味のないツールです.
 私は,「知は力なり」という,フランシス・ベーコンの考えを認めていますので,「知っていれば気が楽になる」という立場です.
 皆さんはいかがでしょうか.

SF的な思考

 NHKの巨大災害に関する放送を見て,SF的なことを考えました.

 地球は安定的なものではない,と言うことは科学が進んだ今は明らかなことです.
 つまり,地殻は安定なものではないことは短期的には地震で,長期的には大陸移動ですでに明らかです.
 最近,温暖化に関連して気象についての研究が進み,気象についてもっと短い単位でも不安定であることが明らかになっているようです.
いわく,MJOなど,

 これまで,それ以上長い周期については,太陽の活動予測,化石の研究からは氷河期があることで判明していましたが,それよりもっと短い周期で大きな変動があることがわかってきていると言うことです.

 1000年前より遥かに地球上にその版図(?)を広げている人間.
 この変化に人類はもはや,耐えられないのではないかと私は考えます.

 一つは経済活動の点から,もう一つは,地球規模の変動を人類は予知はできても制御はできないと考えるからです.

 正にSF的ではありますが,復興にかかる費用・損失と新たなフロンティアを開発する費用を天秤にかけ,更に人類の永続的な繁栄を検討しながらこの先どうするのか,選択する必要あるのではないでしょうか.

 新たなフロンティア,私が考えるのは宇宙,海の中,人口環境の中です.

 かつて,SF作家は海底都市や宇宙都市を考えていました.
 もしかしたら,人類の生存をかけてまじめに検討しなければならないのかもしれません.
あるいは,アシモフの考えた外界から完全に隔離された『鋼鉄都市』に集まって暮らすかですが,これは『フロンティア』ではありませんね.

 宇宙,宇宙開発が進められていますが,宇宙は無慈悲な世界です.
 太陽からの強烈な太陽風に襲われれば,致死的な放射線で,そうでなくともDNAを損傷してしまい,おそらく人間は生きていけないでしょう.
 当然今の科学力では太陽を制御するなど不可能ですし,宇宙船に,地球の地磁気による磁気シールドのようなものを構築することも当分できないと思われます.
では,どうするか.

1:変動する流体に囲まれている事は変わりありませんが,当分は海の中に非難する
2:アシモフの考えたように,外界と完全に隔離された鋼鉄でできた室内(?)に引きこもって生活する

 のどちらかと考えます.

 映画,「インターステラー」では,地球が荒廃して,主に食糧不足から人が住めなくなる未来が描かれましたが,その原因は明示されませんでした.
 もしかしたら,大規模な気象変動によりその事態が引き起こされるかもしれません.
 そのとき,人類は宇宙に活路を見出すのか,それとも海か,鋼鉄都市の中か.

 どなたか,SFに仕立て上げていただけませんか.
 
 

2015年8月15日土曜日

格好から入ると言われる日本人

CC0フリー素材より
お盆休み中は毎朝のジョギングを続ける予定です.
 中二日あけたおかげで筋肉が回復したようで,今朝はかなり楽に,しかも短時間で八幡宮まで行って帰ってくることができました.

 ところで,あまりお金のかからないと言われているジョギングですが,それでも,靴とウエア,帽子などがかかります.
 さらに走りながら音楽を聴きたいとなると,スマホなどを入れるウエスト(ボディ)バッグ等が必要になります.

 で,はじめようとすると,かっこいいものを選んでお金をかけることが多いのが日本人….
 続けばいいのですが,飽きてしまうのであれば,もったいないことで….

 私の場合,しばらくジョギングしていなかったので,昔(ランニングパンツは10年前)のウエアを着ていますが…一見して一昔前のものであると,すぐにわかります.
 更に15年前,マラソン大会に出ていたころ,レーシングウエアをそろえていましたが,それも15年前にはもっとカジュアルなものが出てきて過去のものとされた経験を思い出しました.

2000年ぐらいまで
 今で言う,レーシングタイプのものが主流(と言うよりソレしか見当たらない)
 上下買うと1万5千円程度
2005年ぐらい
それまでより少しカジュアルに,しかもいわゆるランパン以外にも選択肢が出てきた.吸汗即乾のTシャツも普通に手に入るようになった
 
2010年以降
カジュアルだがシンプルになり,しかもひざをサポートする,コンプレッション機能があるなど高機能側にシフト

 ということで,タイツ,ランパン,ランシャツと,アイテム自体は同じなのですが,単なるタイツ,いかにも昔のデザインのランパンで走っておりました.
が,ひざの痛みが出てきたので,サポートタイツを購入してみました.

今朝,これを着用して走ると,楽・ひざが痛くならない!
少々お高い買い物でしたが,ひざを痛めずに,しかも楽に走ることができる=ジョギングを継続していける
ことを考えると,プライスレスかもしれません.
 さらに,なぜか一気に今風になりました.
 面白いものです.

 しかし,スポーツウエアに9000円以上払ったり,マラソン大会の参加費に1万円支払ったりすることを考えると,やや浮世離れしているような気もします.
 ちなみに,2000年前後,フルマラソンの参加費は5000円程度でありました.

 今回のコンプレッションタイツを含め,Amazonで購入すると…
 ランニングシューズ:6000円前後
 コンプレッション靴下2000円程度
 コンプレッションタイツ:8000円より
 ランパン:1000円(タイツがあるのでユニクロの適当なものでよい)
 吸汗即乾シャツ:2000円(ユニクロなどのものはカッティングや縫いあわせの位置のよしあしで擦れて痛いのでスポーツメーカーのものがお勧め)

 ということで,1万9千円はかかることが判明.
 格好が優先かもしれませんが,最低限のところから揃えるのがベターと思います.
  

 

2015年8月11日火曜日

調子に乗ってみた

 調子に乗って,久しぶりにジョギングして来ました.
朝日と鳥居
暑くなると厳しいので朝5時に出発し,八幡様へ.
 さすがにしばらく走っていないので行きはかなり厳しく,歩いてばかりでしたが,
まだ開門していない八幡様へお参り(?)した帰り,いきなり巨福呂坂(こぶくろざか)で苦しみましたが,坂で歩くことはなく,帰路は無事に走って帰ってきました.
 往復10km,お参りの時間も含めて85分(鳥居まで行き42分,帰り実質35分),久しぶりなのでまあまあでしょう.
 というわけで,調子に乗った一日をスタートさせていますが,自分をコントロールすると力がわいてきますね.

朝の八幡様(6時前)

2015年8月10日月曜日

痩せ行く男

 スティーブンキング原作の映画のことではありません.
 私自身のことです.
 平日に会社に行っているときに比べ,歩数が1/10に満たないこともあるので,休日の食事に気をつけてみました.
 つまり,動かないときにはカロリー摂取を控えてみる,と言うことです.
P社製人感センサ
すると,今までなにをしても72kgを割ることのなかった体重がすぐに71kg台になるではありませんか.
 調子に乗って続けていくと,ついに60kgの世界に突入.
 現在は68.9kg.
 もう20年も前の体重です.
 会社に行っている日は積極的に食べないと僅かながら体重が減る体質になりました.

 これは人間の通常の反応と理解しています.
 もともと,ある程度人間にはとりすぎたエネルギーを積極的に消費しようという機能があると言われています.
 しかし,そのエネルギーの余剰がありすぎると,その機能が働かなくなるとのことです.
 よって,我慢してあるラインまでダイエットできれば,後は体のバランス機能により自動的に(?)体重が保たれるとか.

 というわけで,おそらく基礎代謝も以前より少しよくなっていると思われるのですが,ソレとは真逆の変化がありました.
 それは,家の玄関に設置してある,人体の赤外線を検知して電灯を点灯させる人感センサに検知してもらえないことが出てきたのです.
 代謝が増えるということは体温が上がる,つまり赤外線放射が増えるはずなのですが?

 このまま体重を減らしていけば,そのうち防犯センサにも検知できなくなる…わけありませんが,もしそうなら泥棒ができるか,幽霊に間違われる(通ってもセンサが反応しないので)かどちらかですね.

 そういえば,その昔,天井のセンサ設置位置が悪く,人が前に立っても開かない自動ドアがありましたが,仲間内では,そのドアを「幽霊を生み出す」ドアと呼んでいたことを思い出しました.

鎌倉八幡宮のぼんぼりまつり初参加

夕闇の八幡宮
8月7日から9日まで行なわれていた,鎌倉八幡宮のぼんぼり祭りに8日に行ってきました.
 ぼんぼり祭りは初めてでしたので,日没よりちょっと早めに家を後にしました.
 名の知れている祭りのため,日没前から多数の人が参詣に来ていました.

 このぼんぼり祭り,有名人が書いたぼんぼりが飾られているのも知られている理由.
 私はどちらかと言えば,「ぼんぼりが多数点灯している八幡宮の宵の口」が見たかったのであまり気にしていなかったのですが,ひとつひとつのぼんぼりに書かれている(描かれている)絵柄や文字を楽しむのが本筋のようです
あんの夫妻のぼんぼり
ね.

 鳥居のほうに蛭子さんの描かれたぼんぼりを発見した後,ロンパースとカントクでおなじみの,モヨコ秀明,「あんの」夫婦,わたせせいぞう氏のものを発見.
 ああ,夫婦だから,と後ろで発言した人がいましたが,私もあなたと同じソッチのほうの人です,と心の中で変な仲間意識を持ったりしました.

 水木一郎さん,竹中直人さん,みのもんたさん,鈴木英人さん(懐かしい!)黒岩知事と松雄鎌倉市長が並んでいたりといろいろと楽しみました.

 日が暮れ始めて,あたりはぼんぼりで幻想的な雰囲気に.
ろうそくをおいていく巫女さん
19時から始まった日本舞踊の奉納を少し見てから人でごった返している八幡宮を後にしました.
 楽しいぼんぼり祭りでした.

 今回,クロスカットフィルタを持っていき,使用してみましたが,使いこな
すには修行が必要のようです.

 8日は都合により出社してからの参加でしたので,帰宅時の万歩計は1万7千歩を示していました.疲れたわけだ….

2015年7月27日月曜日

その他欲求

 欲求シリーズ3発目にしてネタ切れ.
 もともと私は車の運転が苦にならない方…というより好きな方です.
 とはいっても渋滞している道を延々トロトロ行くのは苦手(得意な方はいないと思いますが)
 近頃あまり車で出かけていないので,うずうずと運転の虫が騒いでいました.
(現在の住居は車がなくても生活できる場所なので,勢い乗らなくなってしまう)
 今回の自然に触れ合う,には地図を頼りに行った事のない道を走る,という小さな冒険(?)も含まれていました.
 えーと,カーナビはもちろん装備しています.
 ですが,ルート構築は自分で地図を見ながらルートを作り,その上でカーナビへ反映させています.
 (ホンダさん,インターナビというものを作ってくれてありがとう!)
 平地を離れてから足柄峠は片側1車線から1.5車線,足柄峠から小山町の足柄駅までは1.5~1車線という道です.
 ポーラ美術館から湖尻峠を抜けて裾野側へ降りる道は1から2車線の狭さ.
 飛ばすようなテクニックはなく,そのような車ではないので安全運転ですが,山道をうねうね進むのも車との一体感が感じられて楽しく,十分堪能させていただきました.
店先ではうなぎが泳ぐ

 この日は土用の丑の日.ここまできてうなぎで有名な三島に寄らずに帰れまい,ということでしたが,有名なお店はとても高い!
 で,検索していた問屋さん経営のうなぎ処京丸さんへ.
 三島ではなく,おなじみの沼津港でしたが,お昼のランチ1280円でうな丼が食べられるのは,文字通り「有り難い」ことです.
 午前中に運動していたので,あっという間に完食してしまいました.
ご馳走様でした
お昼も過ぎていたためか店内は思いのほか空いていましたが,地元の方は駐車場に臨時で立てられたテントで予約分を引き取っていくようで,駐車場の出入りが確認できました.

 おなかが一杯になったところで,最後の目的地,三島大社へ.
 高校生だったとき,仲間内で自転車ツーリングで訪れたのですが,時間が遅くなって参拝できずに去ってから早28年.
 へとへとになってたどり着き,目の前のうなぎやさんで二人でひとつのうな丼を食べた思い出がよみがえりました.
 ノスタルジーに浸りながら改めて参拝.
 広い敷地で,それぞれの建物も風格があり,さすがに伊豆の国一宮,歴史のある神社でした.
 御朱印を戴き,箱根峠を越えて帰宅しました.
 当分車はいいです….



社殿

 

2015年7月26日日曜日

芸術への欲求

 金時山の登山で魂を洗濯し,温泉で体を洗濯(?)したあとは,魂に栄養を,ということで,山を超えて箱根外輪山の中に入り,ポーラ美術館で開催されているセザンヌ展に立ち寄りました.

金時神社のマサカリ
…じつはその前に,金時山の外輪山内の麓にある,金時神社にも立ち寄ったのですが,なんと誰もいらっしゃらなく,社殿内をガラス越しに覗くと何もない状態….
WEB上では金時神社の御朱印情報があったので,まさかこんな状態とは思いませんでした.
 気を取り直して,参詣を行い目的地のポーラ美術館へ.
 ポーラ美術館は森の中にある,とてもきれいな建物です.
 印象派の絵画を多数所蔵していることで有名なので一度は訪れてみたいと思っていたのですが,いかんせん観光地の中にある場所ですので,なかなか足が向きませんでした.
 今回,金時山に登ることですぐ近くまで来ましたので,訪れることができました.

やっとこれました!
正直私はセザンヌという画家に対しては有名な静物画を書いた人,ルノアールと親しかった,というぐらいの知識しかなかったため,実質じっと見ることは初めてでした.
 同時代の画家と交流があり,お互いに影響を与え合いながら画風を確立していったのは理解できますが,一度画壇から遠ざかって再び戻ってきてから人気が出たのはわかりますが,「近代画家の父」と呼ばれるようになった理由はよくわかりませんでした.
 熱狂的な愛好家でも会ったピカソが言った,というのはわかりましたが.
美しい建物(の入り口)

 美術館所蔵のルノアールやモネの絵も見てシアワセな気分で美術館を後にしました.
もう少し行きやすいといいのですが,それはあの場所であの建物で,という制約があるので仕方ないのですが.
 ちなみに,横浜美術館協力会の会員証で他よりも高い割引率にて入場することができました.
卑しい話ですが,やっぱり十分元は取れるものだ,と再確認しました.


 
 

自然への欲求

 なぜか,厳しくも美しい自然に触れたいという欲求が高まったので,山に登るか,南アルプスの近くに行き山を眺めるということを考えました.
 考えが極端なのもので,山=富士山→初心者の私が一人では無理
南アルプス=遠くから眺めるだけ,ということで,比較的近くにある山,金時山の登山を選択.

 参考にさせていただいたのはこちら.

http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kanko/yama/my-car_bus_taxi.html

お邪魔します
スタート地点
私は車を使って足柄峠側から出発
ゲート前まで車で行っていますので,行きは1時間程度の予想時間です.
出勤と同じ時間に家を出て,出発は7時30分でした.すでに10台ほど車が止まっており,出遅れ感があり,ちょっとあせりました.
というのも,台風の影響で南風が強く,午後に向かって大気の状態が不安定になることが予想できました.
時間が遅くなる=気温が上がる,ということで山頂がガスって何も見えない(特に富士山が見えないとイタイ)可能性が高くなるからです.
林間ルート
ゲートには金太郎さんが,お見送り(お出迎え?)

ガイドにあった通り,しばらくは足柄峠からの尾根づたいの林の中を進みます.
途中,ヤマユリや,ギボウシの花が咲いていました.
 10分も行かないうちに降りてくる人とすれ違って焦りが….

時折きつい上りもありますが,まあ普通の登り坂という感じです.
ヤマユリ(神奈川県の花)
ここは山頂へ物資を運ぶルートになっているようで,軽トラのタイヤ跡が残っていました.また,雨により土砂が流れてしまうようで,水はけのための溝や,路面維持のために石がまかれていました.
昔毎月の様にアウトドア雑誌を読んでいたころ,このような維持がどれほど大変かという記事を読んだことを思い出しました.
 さて,20分ぐらいで展望が開けてきて,夕日の滝分岐に到着.富士山の方角を見ると…もう雲が!
 進行方向を見ると金時山本体(?)が立ちふさがっています.
ギボウシの仲間
ここまでの時間から考えると,後40分で上ることになっているのですが,距離は700mとなっているということで,この先ののぼりが如何にきついかが数字からも明らかになっています.

 ここで,写真を撮ったりしてしばし休憩.
 富士山の雲のかかり方から,西のほうから湿った空気が盛んに供給されていることがはっきりわかりましたので,午後は荒れそうな予感がしました.
 予想が当たってここまでいい天気でしたので,朝早めに出て本当によかった,と天気に感謝.
 会社の人があちらで,富士登山競争に参加していることを思うと,「うげー」と思うと共に,無事と天候に恵まれたまま終了することを祈って再出発.
 この先は,急激に高度を稼ぐべく,階段階段また階段.途中アルミの階段が数回.
 休みながら上りましたが,とっても厳しかったです.
 心臓がドキドキし,滝のような大汗を流しつつ水を飲みつつ上っていきます.
立ちふさがる(?)金時山
日ごろ1万歩以上歩いている私ですが,階段はきつい.
 普段は一歩一段(右で一段,左で一段)ですが,右足で一段上ったら,左足を同じ段に乗せ,それから次の段へ足を出して足の負担軽減を図りました.
 しかも踏み出しを左右変えながらの登りです.
 前の日に雨が降っていたため,途中の岩場が滑りやすく,短時間の行程とはいえ,これはれっきとした登山.
 個人的な感じですが,ハイキングではないと思います.
雲のかかる富士山
これに比べると確かに,鎌倉アルプスはハイキング….
 靴もあえて登山用のハイカットの靴ではなく,軽登山用の短い靴でしたが,火山性のとがった岩が多いこと,傾斜がきつく足首の負担を考えるとハイカットのほうが安全と思いました.
 写真はありませんが,振り返ると,先ほど休んだところが下に見えたり,葉の間から遠くが見えますので眺めはよいと感じました.
 下りでこれが見られれば,爽快かと思いますが,いかんせん余裕がなく,写真はありません.
 また,よろけて足を踏み外すと,バランスを崩して落下してもおかしくないところが数箇所ありますので,要注意です.
実際,途中で険しさと足の心配で帰り道が心配になるくらいの傾斜でした.
 さて,建物が見えてきて金時山山頂です.
金時山山頂
お茶屋さんが2件ありますが,私は何も買わず,持って上がった甘い菓子パンと水をいただきながら休憩しました.
 結局出発してから50分かかりました.
飛ばしたつもりはありませんでしたが,標準時間よりは早く到着できました.

 トンボに時折集られながら?汗びっしょりで,持ってきた扇子で扇ぎっぱなしでした.
 肝心の眺望ですが,やっぱり雲が出てきており,残念ながら富士山を見ることはできませんでした.
 休んでいると,別ルートから登ってこられた方がやってきて山頂がにぎやかになってきました.
 30分ほど休んで下山しましたが,やはり下りはきつかったです.
 山は下りのほうがきつい,という言葉通り,足に負担がかかります.しかも階段なので,どうしても階段のピッチに合わせないわけには行かず,いっそう足に負担がかかります.
芦ノ湖方面望む
帰りは行きと同じ50分かけて戻ってきました.
 途中,他の登山者と一緒になったのですが,68歳といわれる方は私を追い越して行き,元気一杯でした.
 きっと鍛え方が違うのでしょうね.
 最後の緩やかな道のおかげで息は整っていましたので車に戻ってきて荷物を降ろし,すぐに出発しました.
 足柄峠にある足柄城址に立ち寄るためです.
こちらもどうぞ)
 
 足柄城址は山城で,かつては要所だったようですが,今は訪れる方もまばらのようで,くるぶしまでの草が生えていました.
金時山にかかる雲で富士山は見えず
景色はよいのですが,残念ながら富士山は雲に隠れており見ることができませんでした.
 全体を見ようと歩いていたのですが,二の郭まで行ったところでスズメバチが現れ,警告してきたのであわてて退散しました.
 ここまでの山道が結構厳しいのですが,冬,雪が降っていなければ景色はとてもよさそうです.
 このあと,汗だくになった体をさっぱりさせるべく,小山町側におりて,町営温泉につかり,ちょっとした登山は終了しました.
 
 短い時間でしたが,自然に触れることでリフレッシュしました.
 また時期を変えて登ってみたいと思いました.
足柄城址一の郭から富士山は…残念

開始直後にお邪魔