「三つのしもべ」という言葉が浮かぶのは年のせい |
何分バベルの塔時代の絵を対象としているので、イカロスの墜落とか、農民の婚礼といった昔百科事典で見たような絵はありません。
正直言って、今回見たような寓意にあふれた絵を描いていたとは知りませんでした。
(バベルや、前出の2作は名前と作品が結びついていませんでしたが)
ということで、展示物はオランダ(昔の「ネーデルランド」)の他の作家の絵や木彫りの像などが展示されているという構成でした。
キリスト教の像というと木工という印象はなかったので、木目がそのままの聖人たちの像が新鮮でした。
小さい像に
来ている服の襞が美しく彫られているのを見て、日本の仏像彫刻のすばらしさを思い出しました。
年代から考えると、日本は中国というお手本があった影響なのでしょうね。
金銭の闘いをステッカーに |
実は彼の絵を意識して見たことがなかったので、ほぼ初見でした。
含みのある絵はシュールなのですが、しっかりとした解釈があるところにマグリットのような解釈の定まらない(ない)絵とは全く異なります。
これはこれで面白いと感じました。
そしてブリューゲルの版画群。
貴方はなぜ壁向き? |
金銭の戦いなんてまさに精緻に描かれたダジャレ
、と感じました。
パトロンの求めに応じてボス風の絵を描いたということですが、隅から隅まで間違い探しのように楽しめるのでした。
シュール… |
さて、バベルの塔は流れながら見るスタイル。
反対側の壁にある精密複製画でじっくりと見させていただきました。
しかし、やっぱり牧歌的な絵の画家と結びつかないのでした。
そして、いつもの通り余り物は買わずに(お高いボスのCD付豪華本にはかなり惹かれましたが)モンスターのガチャをやって終了でした。
とこれだけでは終わらず、帰宅してアマゾンにてタッシェン英語版のブリューゲル本をポチったというオチで終了しました。
届くの楽しみです。
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