2015年11月15日日曜日

世界遺産登録へ向けた研究報告会に参加

小雨の建長寺前
本日,建長寺で行われた報告会を聞いてきました.

 なかな一言で言うことが難しい研究会のなので,参加するきっかけになった市の広報を抜粋すると….

 武家の古都・鎌倉 の世界遺産登録がイコモスから不記載勧告を受け,推薦取り下げしたため,「鎌倉」の価値を見直すため,いろいろ比較研究をして居るそうで,その中間報告を連続講座ということで3回に分けて行う.

 という第1回でした.
 お題は,
「鎌倉から始まった禅宗寺院」
 ということで,建長寺を取り上げ,その独自性(ユニーク:他にない)を研究した報告でした.
 報告でいろいろとそのユニークさを教えていただきましたが,途中で
「建長寺・禅宗寺院一点張りで登録するつもり?」と疑問符で頭が一杯になってしまいました.

 質問された方が,その点を正していただけ,
 「これ」と何か適当なターゲットを決めて調査しているのではなく,どれがユニークとして認められるか候補を考えながら調査している段階.
久しぶりにお線香を
ということでやっと理解できました.

 それにしても世界遺産登録にはいろいろな人のいろいろな考えがあるようで,報告会開始前にもお知り合いの方同士で配られた資料に向かって憤慨していた方が複数居たことが印象的でした.

 私といえば,勉強不足なので世界遺産としなければならないその理由がはっきりとはわかっていません.(だから参加してみたのですが)

 ただ, 
中国が発祥の禅宗が,文化大革命時に禅宗の高僧が処刑されてしまって途絶え,日本の禅宗寺院がその復興のために協力していること
 古い建物が破壊されて残っていないこと
 にただただ驚くばかりでした.

雨上がりの建長寺
その意味では,禅宗の高僧を当時中国から招聘し,当時からの禅宗を守っている鎌倉はユニークであるとは理解できました.
 というより,本家本元がそんなことになっていたなんて知りませんでした.
 当然のように存続しているものと思い込んでいましたから.

 欧米文化でも,「ZEN」という言葉で知られているのに,それを皆さん知ったら驚くだろうな,と思った報告会でした.

 報告会後,雨もすっかり上がっており意気揚々御朱印を頂き,隣においてあった梵鐘サブレの静かなアピール?にまけ,購入して建長寺を後にしました.


話題の?サブレ

 
 

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