2015年7月4日土曜日

2回目のマグリット展

乃木坂駅へ移動中
すでに一度マグリット展は鑑賞済みなのですが,無性にある絵の前に立ちたい願望が止めらなくなり,最終日1日前の6月28日に出かけてきました.
 前の日のサイト情報で,ただ今非常に混雑というお知らせが出ていたので朝一番に並んで入場,絵を独り占めすべく六本木へ向かいました.
 …と思ったら案の定早く到着しすぎ,門の前で待とうと思ったら!
 すでに数人並んでお待ちの上,日陰がない!
 ということで,屋内で待てる乃木坂駅へ移動しました.
こちらは,9時30分に開門するので,チケットをコンビニで購入済みの私はそのまま会場入り口へ.
すでに12名並んでいましたが,まあ大丈夫なレベル,ということで開場をそのまま待ちました.
 最終的には100名以上並んで待っていたので早めに行って待っていて正解でした.
 10時ほんの少し前に開場し,他の絵に目もくれずお目当ての絵の前へ.
 あまりに急に人がやってきたので,係りの方も少し戸惑い気味でした.
 さて,その絵とは,「自由の入り口で」.
 縦2388mm横1854mmの大作です.
 これの横の小型バージョンを見たことがあったのですが,これはカタログによると,部屋の壁用に請われて縦の大判に描いたものだそうです.

 なぜか夢にまで見てしまったこの絵.
 昔はそんなに好きな絵ではなかったのですが,とても気にかかる絵になっていました.
 この絵の8面に描かれているのはこれまでのマグリットの絵でモチーフとされることの多いもの.
その前に大砲があり,まるで破壊せんとしているようにも見えます.
 この絵には,マグリットの「今までの絵から新しい表現へ向かいたい,変えてみたい」という願望がこめられているように感じました.
 (事実この後絵からは他の表現が出てきてます)

自由の入り口で
今の現状を打破したい,そんな感じ取った感情に私の今の状態を重ねて,「気になる絵」になったようです.
 
 誰もまだやってこない美術館で約10分ほど絵の前に立ち,ぼんやり上のようなことを考えていました.
 人がやってきたので,また別の絵,「ガラスの鍵」へ移動し,絵の前にある椅子に座ってじっくりと堪能しました.
 訪問2回目の私はその後,あちこち見たいものを見たい順にうろうろして楽しみました.
 前回は1995年,今回は2015年.
 次回また20年後にこれらの絵に会えることを祈って,会場をあとにしました.

 今回の滞在時間は1時間30分ほどでしたが,退場前には絵の前に3重の人垣ができている状態で,人気のほどがうかがえました.
 巡回先の京都ではどうなんでしょうか.

 20年待たずに,ベルギーに見に行ってしまうのもいいのかもしれません.

 

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