2013年9月7日土曜日

寿命の長短、縫製という技術

芯と生地が泣き別れ(?)
この秋、久しぶりに結婚式に参列することになったので、礼服(15年選手)を見てみたら、
写真の通り、ぶくぶくと気持ちが悪い状態になっていました。
専門家に伺ったところ、接着されている芯地がはがれており、これだけ広範囲だと修復不能とのこと。
確かに滅多に着用する物ではありませんが、そんなことがあるとは思っても見ませんでした。
ここで、昔のエピソードが記憶の底から持ち上がってきました。

父の若い頃着ていた、30年選手というジャケットやスーツを就職する前に見せてもらったことがあるのですが、何ともなっていなかった、
というよりそのまま着用できる状態でした。
(私の方が背が高いので実際には無理&防虫剤臭強烈で無理)
違いは何かと調べてみたところ、私の礼服は、接着芯であり、きちんと(?)仕立てられている物は芯地は縫いつけられているとのこと。

そうなんですね、父のジャケットやスーツは縫って作ってあったというわけですね。
それなりに高価だったはずですが、だからこそ長持ちし着続けられたということでしょうか。
その一方、私の礼服ですが当時5万円を超えていましたのでそれなりに高価と思いますが、残念ながら17年目にして製品寿命全う。
いっそのこと2代目は極端に振って、大量生産・安価品と、考えてみました。
…が、そこは秋の結婚式シーズン前。
アウトレットにてフォーマルフェアが開催されていると言うことで、それなりの物を廉価で入手してきました。

さてさて、父のジャケットと私のダメになった礼服(17年持ったけど)。
どちらがよいのか一概にいえないのですが、縫製技術で勝負しているテーラーさんはこの大量消費社会でも駆逐されていない、ということが一つの答えなのでしょうか。

私もいつの日にか息子に譲れるようなトラッドなジャケットをテーラーさんであつらえてみたいものです。

長年愛用のツイードのジャケット(AB6)
古い洋服で言えば、15年前に東神田の繊維街でたまたま開催されていた繊維まつりに迷い込み、そこで購入したツイードのジャケットは毎年着用していますが未だに現役です。
当時ジャケットにかぶれており(上のエピソードがきっかけ)、ふらふらと迷い込んだ状態ながら、ハリスツイード製に一目惚れして衝動買いした物です。
その後味をしめて繊維祭りには数年間出かけていましたが、ここ何年も行っていません。
今はアウトレットモールがありますからね~。

今はファミリーバザールという名称だそうで、11月に開催だそうです。
ハリスツイードのラベル!
久しぶりに覗いてみようかな、と考えています。
http://www.family-bazar.com/ 

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