2013年10月1日火曜日

ビールのおいしい注ぎ方

 会費を払っていない(口座を変えてしまったため,自動引き落としがされていないことを忘れていた)のですが,かつて,日本地ビール協会からAdvanced Beer Evaluatorの称号をいただいておりますので,ビールの季節?10月にちなみ,久しぶりの蘊蓄を並べてみました.

1:ビールのおいしい注ぎ方

ポイント1:グラスはきれいな物を使う
ポイント2:氷を貼らない程度にグラスを冷やしておく
ポイント3:グラスに1回で一杯にせず,3回に分けて注ぐ

解説:
ポイント1:
ビールの泡は,ホップに含まれている苦みの元になっているタンパク質が多いほどよく立ちます.
しかし,グラスが油などで汚れていると,泡とタンパク質の結合が弱くなり,すぐ泡が消えてしまいます.
バーのように麻布で事前にグラスの中を磨く,とまでは言いませんが,きれいに洗っておくことは重要です.
中性洗剤で洗っても,洗うのに使ったスポンジに油が付いていませんか?
最後にグラスを水ですすいだとき,グラスをひっくり返し,内壁に水滴が残るようではまだダメです.
水が膜状になってながれる様であれば完璧.
でもこれで安心してはいけません.
乾かすときに,グラスの縁に水の乾いた後があった場合は,ふきんできちんと磨き、落としておきましょう。

ポイント2:
実は、グラスを冷やしておく必要は必ずしもありません。
しかし、ラガーなど、淡色系のビールでは、冷やしておいた方が炭酸が逃げにくいため
(液温が低い方が炭酸がよく溶ける)冷やしておいた方が良い結果になることがあります.
しかし,氷が張ってしまうと泡を壊しやすいので,ご注意を.

ポイント3:
ビールの泡には空気とビールを遮断してビールの酸化を防ぐ効果があります.
また,ポイント1のように,泡には苦み成分が集まりやすいので,きめ細かい泡を立て,泡が盛り上がるぐらいになればビールそのものも麦芽の甘みが感じられてさらにおいしくなります.
1回目
あえて泡をたくさん立てるべく,高い位置からビールをグラスに注ぎます.
泡がグラス一杯になってしまったら,自然に泡が減るまで待ちます.
呑みたいのをガマンしてください.
2回目
1回目の泡が減ってきたら,2回目を注ぎます.
1回目で出来た泡を壊さないように,かつ,泡を足す様に静かにグラスに注ぎます.
1回目がうまくいっていれば,泡がグラスの口に来ても,缶や瓶の中のビールが残っているはずです.
ここでまた泡が少し減るのを待ちます.
3回目
残りのビールを泡を壊さないように注ぎます.
ホップを贅沢に使っているビールであれば,泡がグラスからシュークリームのように盛り上がるはずです.
それではガマンした分ビールを堪能してください!

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