なぜか,厳しくも美しい自然に触れたいという欲求が高まったので,山に登るか,南アルプスの近くに行き山を眺めるということを考えました.
考えが極端なのもので,山=富士山→初心者の私が一人では無理
南アルプス=遠くから眺めるだけ,ということで,比較的近くにある山,金時山の登山を選択.
参考にさせていただいたのはこちら.
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kanko/yama/my-car_bus_taxi.html
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お邪魔します |
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スタート地点 |
私は車を使って足柄峠側から出発
ゲート前まで車で行っていますので,行きは1時間程度の予想時間です.
出勤と同じ時間に家を出て,出発は7時30分でした.すでに10台ほど車が止まっており,出遅れ感があり,ちょっとあせりました.
というのも,台風の影響で南風が強く,午後に向かって大気の状態が不安定になることが予想できました.
時間が遅くなる=気温が上がる,ということで山頂がガスって何も見えない(特に富士山が見えないとイタイ)可能性が高くなるからです.
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林間ルート |
ゲートには金太郎さんが,お見送り(お出迎え?)
ガイドにあった通り,しばらくは足柄峠からの尾根づたいの林の中を進みます.
途中,ヤマユリや,ギボウシの花が咲いていました.
10分も行かないうちに降りてくる人とすれ違って焦りが….
時折きつい上りもありますが,まあ普通の登り坂という感じです.
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ヤマユリ(神奈川県の花) |
ここは山頂へ物資を運ぶルートになっているようで,軽トラのタイヤ跡が残っていました.また,雨により土砂が流れてしまうようで,水はけのための溝や,路面維持のために石がまかれていました.
昔毎月の様にアウトドア雑誌を読んでいたころ,このような維持がどれほど大変かという記事を読んだことを思い出しました.
さて,20分ぐらいで展望が開けてきて,夕日の滝分岐に到着.富士山の方角を見ると…もう雲が!
進行方向を見ると金時山本体(?)が立ちふさがっています.
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ギボウシの仲間 |
ここまでの時間から考えると,後40分で上ることになっているのですが,距離は700mとなっているということで,この先ののぼりが如何にきついかが数字からも明らかになっています.
ここで,写真を撮ったりしてしばし休憩.
富士山の雲のかかり方から,西のほうから湿った空気が盛んに供給されていることがはっきりわかりましたので,午後は荒れそうな予感がしました.
予想が当たってここまでいい天気でしたので,朝早めに出て本当によかった,と天気に感謝.
会社の人があちらで,富士登山競争に参加していることを思うと,
「うげー」と思うと共に,無事と天候に恵まれたまま終了することを祈って再出発.
この先は,急激に高度を稼ぐべく,階段階段また階段.途中アルミの階段が数回.
休みながら上りましたが,とっても厳しかったです.
心臓がドキドキし,滝のような大汗を流しつつ水を飲みつつ上っていきます.
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立ちふさがる(?)金時山 |
日ごろ1万歩以上歩いている私ですが,
階段はきつい.
普段は一歩一段(右で一段,左で一段)ですが,右足で一段上ったら,左足を同じ段に乗せ,それから次の段へ足を出して足の負担軽減を図りました.
しかも踏み出しを左右変えながらの登りです.
前の日に雨が降っていたため,途中の岩場が滑りやすく,短時間の行程とはいえ,これはれっきとした登山.
個人的な感じですが,ハイキングではないと思います.
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雲のかかる富士山 |
これに比べると確かに,鎌倉アルプスはハイキング….
靴もあえて登山用のハイカットの靴ではなく,軽登山用の短い靴でしたが,火山性のとがった岩が多いこと,傾斜がきつく足首の負担を考えるとハイカットのほうが安全と思いました.
写真はありませんが,振り返ると,先ほど休んだところが下に見えたり,葉の間から遠くが見えますので眺めはよいと感じました.
下りでこれが見られれば,爽快かと思いますが,いかんせん余裕がなく,写真はありません.
また,よろけて足を踏み外すと,バランスを崩して落下してもおかしくないところが数箇所ありますので,要注意です.
実際,途中で険しさと足の心配で帰り道が心配になるくらいの傾斜でした.
さて,建物が見えてきて金時山山頂です.
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金時山山頂 |
お茶屋さんが2件ありますが,私は何も買わず,持って上がった甘い菓子パンと水をいただきながら休憩しました.
結局出発してから50分かかりました.
飛ばしたつもりはありませんでしたが,標準時間よりは早く到着できました.
トンボに時折集られながら?汗びっしょりで,持ってきた扇子で扇ぎっぱなしでした.
肝心の眺望ですが,やっぱり雲が出てきており,残念ながら富士山を見ることはできませんでした.
休んでいると,別ルートから登ってこられた方がやってきて山頂がにぎやかになってきました.
30分ほど休んで下山しましたが,やはり下りはきつかったです.
山は下りのほうがきつい,という言葉通り,足に負担がかかります.しかも階段なので,どうしても階段のピッチに合わせないわけには行かず,いっそう足に負担がかかります.
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芦ノ湖方面望む |
帰りは行きと同じ50分かけて戻ってきました.
途中,他の登山者と一緒になったのですが,68歳といわれる方は私を追い越して行き,元気一杯でした.
きっと鍛え方が違うのでしょうね.
最後の緩やかな道のおかげで息は整っていましたので車に戻ってきて荷物を降ろし,すぐに出発しました.
足柄峠にある
足柄城址に立ち寄るためです.
(
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足柄城址は山城で,かつては要所だったようですが,今は訪れる方もまばらのようで,くるぶしまでの草が生えていました.
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金時山にかかる雲で富士山は見えず |
景色はよいのですが,残念ながら富士山は雲に隠れており見ることができませんでした.
全体を見ようと歩いていたのですが,二の郭まで行ったところでスズメバチが現れ,警告してきたのであわてて退散しました.
ここまでの山道が結構厳しいのですが,冬,雪が降っていなければ景色はとてもよさそうです.
このあと,汗だくになった体をさっぱりさせるべく,小山町側におりて,町営温泉につかり,ちょっとした登山は終了しました.
短い時間でしたが,自然に触れることでリフレッシュしました.
また時期を変えて登ってみたいと思いました.
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足柄城址一の郭から富士山は…残念 |
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開始直後にお邪魔 |